群馬大学GA研究会 なんでもにっき

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鉄道車両の運転台講座

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Presented by CHAKE...

「乗務員室」の文字の先には・・・・・・










自動車でも言える事ですが、運転台の仕組みを知らなければ運転する事は不可能です。



鉄道車両でもそう!

運転台を知らずして電車の運転をする事無かれ!








・・・・・・ちゅーこって今回は、


鉄道車両(電車)の運転台を簡単に解説

をメインテーマにお送りします。




















さて、電車の運転台には様々なタイプが存在します。


今回はそれを、「マスターコントローラー」のタイプ別で4種類に分けてみたいと思います。










2ハンドル車の場合

2ハンドルとは、自動車で言う所のアクセルペダルに当たるマスターコントローラー(以下、マスコン)と、ブレーキハンドルが別々に設置されている運転台の事を言います。





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モデルは東武8000系

全部の機器を説明し出したらそれこそ本業同然なので、ここでは主要な物に限って説明します。










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さっきの画像にナンバーを振ってみました。
この順で説明していこうと思います。





マスコンハンドル

電車の走る源(この言い方は若干語弊がある)であり、所謂 “アクセル” 。

何だか若干上の方を向いているのは「デッドマン装置」を搭載しているためで、運転士が正常にマスコンハンドルを握っている時はその重みで沈みますが、何等かのアクシデントで手を放してしまった場合はこのように上を向き、同時に非常ブレーキが動作するという訳です。


マスコンには段階があり、「切-1-2-3」で3ノッチ(マスコンの位置)の時にフルパワーという事。
※車両によっては4~6段がある場合もある








速度計

これも自動車何かと共通、スピードメーターです。
20km毎に数字が振ってあり、この東武8000系の場合は最高120km/hまであります。

周囲にくり抜かれた2つの穴は、東武ATSの制限速度表示灯
東武ATS(自動列車停止装置)は15km/h60km/hの2つの速度制限パターンがあり、このパターンに入った事を知らせるのが制限速度表示灯です。

これを下回った速度で走行しないと、非常ブレーキが動作し電車は停まってしまいます。








直通管 ・ ブレーキシリンダの2針式圧力計

赤い針が直通管、黒い針がブレーキシリンダの圧力を指しています。


東武8000系が装備するのは「電磁直通空気ブレーキ」のみ。
これは応答性が高く、高い減速性能が求められる電車には多く用いられるブレーキ方式ですが、大抵の場合は加えて「発電ブレーキ」等の他のブレーキシステムも併設されます。

東武8000系の場合は、走行線区内に急な勾配区間が余り存在しない事、コストダウンを図るといった意味合いで空気ブレーキのみとされました。








元空気溜管 ・ 制動管の2針式圧力計

元空気溜管とは空気圧供給専用の配管で、ここから補助空気溜へ空気圧供給を別途行う事で、頻繁なブレーキ操作に伴うブレーキ力の低下を阻止する事が出来ます。
一方制動管とは、組成する列車に貫通させ、各車両の補助空気溜および供給空気溜に対して、490kPaに調圧された空気を供給する管の事です。

正直言って、この辺は私もよく分かりませんww








ブレーキハンドル



↑ ブレーキの取り扱いはこんな感じです。 ※動画は東武10030系のモノ


ハンドルが左を向いた状態で「緩メ」、つまりブレーキがかかっていない状態です。
手前に向かって引いてくるとブレーキがかかり出します。 これにも段階があり、私鉄の場合は1~7(数字の大きい方がブレーキが強い)+非常の計8段階。 JRの場合は1~8+非常の計9段階です。

余りブレーキを前後させると “船漕ぎ状態” と言って乗り心地が悪くなるので、
ある程度決まったブレーキ力を与え続けて上手く停まるのがプロです。

そう簡単にはいきませんけどね!ww








戸閉め知らせ表示灯

ドアの開閉状態を運転士に知らせる装置です。
これが点灯していればドアは「閉まった状態」、逆に点灯していなければドアは「開いた状態」という事になります。


JRはこの表示灯が点灯した時点でブレーキを緩めて発車しますが、私鉄の場合は点灯を確認後、更に車掌からの「発車OK」のブザーを待ちます。
JRと私鉄とで、ドアが閉まってから発車するまでに時間の差があるのはこのためです。








前後進切替レバー

通称 “ドラムスイッチ” 。
電車の走行する方向を決める機器です。

「前-中-後」とあり、車掌側は「」、運転士側は「」にします。




















1ハンドル車の場合

1ハンドル(ワンハンドル)とは、本来別々に設置されているマスコンとブレーキレバーを一体構造としたものが設置されている運転台の事を言います。



※タイプ別に3つに分けます










左手操作型ワンハンドルマスコン搭載タイプ


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モデルは東京メトロ15000系


この左手操作型のワンハンドルマスコンは、主にJR東日本が好き好んで採用します。
そのため、JR東日本と共通設計した車両を用いる、或いはJR東日本の路線と直通運転を行う私鉄もこのタイプの運転台を採用しています。




ちなみに基本的な機器構成は2ハンドル車と大差ありません

色々変わっているように見えますが、それは時代の流れというヤツで、アナログメーターで表示していた物がLCD(液晶ディスプレイ)表示になるとか、その類です。





段階は以下の通りです。



非常
([B8])
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
[緩メ]
P1
P2
P3
P4
([P5])



※「B」はブレーキ、「P」はマスコンの意



手前に引けば引く程速度が上がり奥へ押せば押す程速度が下がるという訳です。

また、このシステム自体は全てのワンハンドルマスコンに共通です。















T型ワンハンドルマスコン搭載タイプ


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モデルは東急5050系


このT型ワンハンドルマスコンは、両手で操作するタイプ。
生み出したのは東急電鉄なので(本格採用し出したのは)、東急と関係がある所等の私鉄で多く普及しています。







↑ T型ワンハンドルマスコンの操作はこんな感じ。 ※動画は東武50070系のモノ


個人的には、左手操作型よりこちらのT型の方が扱い易い気がします。
利き手の問題も少なからずあるのかもしれません。















右手操作型ワンハンドルマスコン搭載タイプ


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モデルは横浜市交通局10000形


日本での本格採用は左手操作型より右手操作型の方が早いのですが、普及率では圧倒的に低いのが現状です。
他の採用例は京急電鉄や、小田急電鉄のロマンスカー程度。



右手が利き手の人間の方が多いのに、採用されるのは左手操作型・・・
何となく不思議です。






















やたらと長くなってきたので、今回はこの辺で畳みます。


運転台を見て暇を潰すというのも、案外面白い電車の乗り方ですよ?ww





それでは、長らくのご乗車お疲れ様でした!
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