「逆境無頼カイジ 破戒録篇」第7話レビュー

presnted by CHAKE...
今週はチョーさんの独断場に等しかったww


〈何?50万!?〉 〈カイジの張りに他の5人も乗っかって50万・・・!〉
〈45組が全財産でぶつかって来た ! !〉 〈下手したら100万、150万の博奕・・・!〉

再びギャラリーにチヤホヤされるカイジ。
某携帯会社のCMを思い起こさせる・・・ww

班長 ・ 大槻はカイジの心理を紐解く。
「(これが狙いか・・・?)」

「(ダラダラ張るのではなく、こういう劇的と言うか強烈な張りをすれば・・・)」
「(勝っても負けてもヒーロー!)」

「(馬鹿共が祭り上げてくれる・・・! 結果、伝説じみた逸話が残る・・・・・・)」

「アンタに親が回るのを待ってたんだ・・・!」
「俺が倒したいのは腰巾着じゃなく、暴利を貪る “狸” ・・・・・・」

「アンタからなんだよっ・・・・・・!」


「(フザけおってっ・・・! コイツッ・・・・・・!)」
名指しの挑発に激怒する大槻。

「(いやいや、乗せられるな・・・!)」
「(落ち着け・・・止めろっ・・・! 心を止めろっ・・・・・・!)」
「(ここは腰を落とすんだ・・・そしてよ~く考えろ・・・・・・!)」

この無謀とも言える張りの理由は何か―、
下手をすれば倍払い、3倍払いという事態も無い訳ではないのだ。

「(それを・・・全財産50万張り!)」
「(ふざけるなっ・・・・・・!)」

そう、何の勝算も無く張れるような金額ではない。
つまりカイジにはその算段がある事になる。 そしてそれは・・・・・・

「(って事は・・・! 嗅ぎ付けたって事か・・・・・・!)」
「(ワシの常勝チンチロの秘密、 “魔法の賽” をっ・・・!)」

話は遡る事一年前。

「おぉ~こっちだこっちだ・・・」
大槻は石和と沼川を、暗がりの食堂に呼びつけていた。
「聞かれちゃマズい話もあるさ・・・・・・」

「仕上がって来たんだ・・・数ヶ月前に注文しておいた物がやっとな・・・」
「2回の外出券を使って得た “お宝” だ・・・」
「ワシらが今やってる博奕、チンチロ・・・・・・」

「それを常勝へと導く賽・・・!」

「 『シゴロ賽』 だ・・・・・・!」

「この賽には1・2・3の目は無いんだ・・・!」
「4の裏は4、5の裏は5、6の裏は6!」
「間違ってもヒフミなんて出ない・・・・・・!」

「これを振ると・・・、目は必ず1回で出て、最悪でも4の目という優れ物・・・!」
「ゾロ目・シゴロが合わせて3割3分・・・! 3度振って1回は出現する計算・・・・・・!」


シゴロ賽の使用はここ一番という勝負の時のみに限る。
石和はすぐにこの話に食いつくが、慎重派の沼川は不安を隠せない。

場の暗さと、「よもやそんな真似をするとは」という皆の前提を利用すると言う大槻。
沼川はまだ充分には納得出来ない。

サイコロの形状―、すなわち立方体は一度に見渡せるのが「3面」まで。
この原理原則の中では、このシゴロ賽は「正常」なのである。

「面白いだろう・・・?」
「白日の下にイカサマ賽を晒しながら、個々の目からは通常にしか見えぬというこのカラクリ!」
「逆方向に回り込みでもされない限り・・・・・・」

この大槻の論理に沼川が疑問を呈す。
「シゴロとかの総取りの時は、しばらく賽を丼に残し、それで金の受け取りをする事になりますよね?」
「それってちょっと危険って言うか・・・、親がコソコソ賽を拾うって言うのは・・・」

「その点はルール改正で乗り切ろう・・・・・・!」

「親がどんな目でも、子も触れるチンチロにしようじゃないか・・・・・・!」

「つまり、ワシの右隣にいるお前がすぐ賽を拾ってしまえば良いんだ・・・!」
これで沼川も納得。 班長一派のイカサマチンチロは動き出す事となった・・・・・・


「(コイツ・・・気が付きおったか・・・)」
「(このシゴロ賽に・・・クズの分際でっ・・・・・・!)」

「(ワシが心血注いだ換金博奕、この常勝チンチロの仕組みにっ・・・・・・!)」

「(しかし・・・、どうして解った・・・?)」

「(ヤツが大敗・・・45組に転落したあの時の博奕では気付いたような素振りは無かった・・・)」
「(あの後は一切博奕には参加していない訳だし・・・・・・)」


「(・・・ ! ! そうか、三好かっ・・・・・・!)」

「(コイツのメモだな・・・! そのメモで嗅ぎ付けて来おったか・・・・・・!)」
「(チッ・・・少しナメ過ぎた・・・)」
「(あんな事許さなければ良かった・・・・・・)」

「(クソッ・・・・・・!)」

「(しょうがない・・・バレちまった以上しょうがない・・・)」
「(シゴロ賽を使わず凌ぐしかないっ・・・!)」
「(奴等の狙いはワシがシゴロ賽を使ったその現場抑えて、ワシに恥をかかせ勝つ!)」

「(その落とし前として張った額の2倍3倍をふんだくろうって魂胆っ・・・・・・!)」

「(その手には乗らんっ・・・・・・!)」

大槻が一気に丼を引き寄せる!
それと同時に、

更なる盛り上がりを見せる

「(クソッ・・・いつもなら楽に勝てるのにっ・・・・・・!)」
「(ちょっとした油断のせいでこんなバカッ・・・・・・!)」

「(クズ相手にあろう事か普通の賽っ・・・・・・!)」

「(クソッ・・・! クソッ・・・! クソッ・・・・・・!)」

「(運否天賦の博奕をしなきゃならんとはっ・・・!)」
「(何たる不覚っ・・・! 無念っ・・・!)」

「(―しかし、仕方ない・・・! 気付かれたら仕方ない・・・・・・!)」





「(ここだっ・・・!)」
「(ここで出るはず・・・・・・)」

「(ヤツが気付いているならここで出るっ・・・・・・!)」

「(賽を押さえに行く初期動作っ・・・! 予兆っ・・・気配がっ・・・・・・!)」





「(・・・何っ!? 動かない・・・?)」
「(ヤツが動かない・・・、では一体・・・?)」

大槻の一投目、目無し!

〈危ねぇっ・・・!〉 〈もう少しでシゴロッ・・・・・・!〉 〈命拾い・・・!〉

一様に浮き足立った表情を見せるカイジ達。

大槻は目が出なかった事以外で悔しんでいた。
どうしてカイジは動かなかったのか―、
「(どういう事だ・・・・・・?)」

「(ヤツは今、動かなかった・・・)」
「(シゴロ賽を押さえようってそんな動きが・・・・・・)」


「(他の連中も、ただ目が出なかった事を安堵しているようにしか見えない・・・)」
「(普通のサイコロだったというショックが・・・無いっ・・・!)」

「(待てよ・・・・・・!?)」
「(って事はひょっとして・・・杞憂なのか・・・? ヤツは気付いてないのか・・・何も?)」

「(気付いてない・・・?)」

「(気付いてない・・・?)」

「(気付いてない・・・?)」

「(気付いてない・・・?)」

「(ひょっとしてヤツは、このシゴロ賽のトリックにまだ気付いてない・・・!?)」
「(つまり・・・思い過ごし、独り相撲・・・! 全てはワシの独り相撲っ・・・!)」

「(いや・・・、待てよ・・・?)」
「(そう言えば・・・)」
「(今の第一投は全て諦めて振ったから、ポケットにシゴロ賽を取りにいくような動作をしなかった・・・!)」

「(そこか・・・)」

「(その素振りが無かったのを見て、一投目はナシと踏んだのか・・・!)」
「(なら・・・見せてやろうじゃないか・・・)」

「(それらしい動きを・・・、きっちり・・・!)」


「(よし・・・第二投だっ・・・・・・!)」

「行くぜ・・・二投目・・・・・・!」
「ここで出す、きっちりシゴロを・・・!」


俄然ヒートアップするギャラリー達!

普通の賽を握った左手と・・・

如何にも “何か” を握りこんで来たかのような右手を―、

GA☆CCHI ! !


「(どうだっ・・・!?)」

「(これならどうだ・・・・・・?)」
「(これならシゴロ賽使用Ver.・・・、ワシ本来の振り・・・・・・!)」

「(文句あるまいっ・・・・・・!)」
放たれた大槻の二投目!

「(さぁ来いっ・・・! 丼にはワシの方が近いんだ・・・)」
「(目が出てから動いてはヤツは丼をさらえないっ・・・・・・!)」
「(賽を押さえる事は出来ないっ・・・・・・!)」

「(ならば・・・この段階でにじり寄って来るはずだ・・・・・・!)」

「(手か・・・!?)」

「(身体全体か・・・!?)」

「(それとも足・・・!? 座り直して来るか・・・・・・?)」

「(どれだ・・・!? どこが動く・・・・・・!?)」


「(う・・・動かない・・・?)」

「(コイツ・・・まるで動かない・・・・・・)」

「(動かない・・・!)」

「(動かない・・・・・・!)」

「(動かないっ・・・・・・!)」

「(動かないいいぃぃぃぃぃっ・・・・・・!?)」

「(・・・って事は、やっぱり)」
「(やっぱり違うのか・・・?)」

そして二投目も目無し!


「(違うっ・・・・・・! 気付いてないっ・・・・・・!)」
「(そう考えるしかないっ・・・・・・!)」

「(カイジの反応も、雁首列べてるこの馬鹿共の反応もそうっ・・・!)」
「(とてもシゴロ賽の存在を知っている反応とは思えん・・・・・・!)」
「(知っているのならショックが・・・失望があるはずだ・・・)」
「(こっちがシゴロ賽を使わないって失望が・・・・・・!)」

「(しかし、そんな物この連中には微塵も感じられない・・・・・・)」

「(ただ脳天気に丼を覗いて、一喜一憂しているだけ・・・)」

「(とするとこの金・・・、この大金をどう考える・・・?)」
「(ただの馬鹿張りと考えるには・・・あまりに・・・・・・)」

「(待てよ・・・? ひょっとして奴等の狙いは・・・!)」
大槻のこの迷い・迷走、それがカイジ達の狙いだと考えれば―、

「(ワシの動きを止める抑止力のための金・・・・・・!? イカサマ防止の重し・・・!?)」

「(要するに・・・、ワシの勝負強さに対して不信感と言うか直感的な物を感じていて、)」
「( 『何かあるのかも知れない・・・』 と考えている・・・)」

「(重しを中に入れた・・・とか、磁石を仕込んだ・・・とかそんな事)」
「(本当のネタには届いていない・・・! 朧っ・・・・・・!)」
「(何かをしているかも知れないという、朧な気付きっ・・・・・・!)」


「(それなら問題無いっ・・・!)」
「(つまり、奴等のこの大金はその “何か” を封じ込めに来ただけなんだ・・・!)」

「(要するにブラフ・・・! 気付いてるフリだけ・・・・・・!)」

「(本当は空白っ・・・! 気付いていないっ・・・・・・!)」

「(そりゃそうだろ・・・・・・!)」
「(シゴロ賽に気付いたら、こうまで空惚けてなんか居られないっ・・・・・・!)」
「(まさか揃いも揃って名優揃いって訳でもあるまい・・・・・・!)」

「(なら・・・)」
大槻は石和にアイコンタクトで、シゴロ賽の使用を伝える。
石和は勿論了承。

続く沼川も賛同。
疑り深い性格の沼川もOKを出した事で、弾みが付く・・・・・・

「(よしっ・・・行くか・・・!)」

「・・・フフッフフフフフフ」
「今なりかけたのぅ、2度もシゴロに・・・・・・」

「上り調子・・・今勢いはワシにある・・・・・・!」

「正気かよ・・・!? 2度の 『目無し』 ・・・・・・!」
「どこが上り調子だ・・・! 馬鹿言ってんじゃねぇ・・・・・・!」

「いーやいや、予感がする・・・ 『三度目の正直』 ・・・・・・!」

「・・・フン、イカれた事を・・・・・・」
「悪いが、そうは思うようには行かねぇんだよっ・・・・・・!」

「目無し、惨敗だよっ・・・・・・! オメーはっ・・・・・・!」

「(虚勢を張ってどうなる・・・?)」

大槻、カイジを一押し!


「下がれっ・・・!」
「分かるさ・・・もうすぐ分かる・・・」

「どちらが正しいか・・・・・・」



「(馬鹿がっ・・・! やっぱりお前は馬鹿だ・・・・・・!)」
「(今それを証明してやる・・・・・・! カイジッ・・・・・・!)」


「(出動だっ・・・・・・!)」

「(魔力、シゴロ賽・・・・・・!)」
大槻、ついに最終三投目でシゴロ賽を使用!

〈運命の三投目・・・!〉 〈これで決まる・・・!〉
〈決まるっ・・・!〉 〈決まるっ・・・!〉 〈決まるっ・・・!〉


「(班長の慎重癖にも困ったもんだ・・・危うく自ら転ぶ所だった)」
「(しかし、これで安心・・・これで負けは無いっ・・・・・・!)」

「(勝つ・・・! 選択・・・シゴロ賽っ・・・・・・!)」



そして転がる、運命の三投目!

遺恨試合、班長・大槻VS.カイジ!

その因縁の戦いを決定付ける大槻の目が決定する・・・後数秒で・・・・・・!

胸が苦しいと倒れ込む

「(よ~しOKOK! 奴等は気が付いてない!)」

「(このシゴロ賽に気が付いていない・・・・・・!)」
「(仮に気が付いたとしても、この賽を押さえられなければ良いのだ・・・!)」

「(もし連中が妙な動きを見せたらさらえば良い・・・! 俺が奴等より早くこの丼をっ・・・!)」
「それでOK、問題無い・・・問題無いっ・・・・・・!」

そう、カイジからすればまさにそれが難関・・・!
このシゴロ賽破りの最も厄介なハードル・・・!

逆に言えば、これが班長サイドの最後の防衛線・・・・・・!
打ち破られてはいけない、「最後の砦」・・・・・・!

通常この奪い合いは、賽に近い班長側にかなりの有利。

班長側がそれに身構えていれば、カイジがこの奪い合いを制する事は不可能・・・!
沼川が先んじる・・・・・・!

しかし、虚を突けば別!
このチンチロと言う勝負の「死角」・・・心理の死角、そこを突けば別 ! !

誰もがその時ばかりは息を呑んで見守るしかない・・・・・・
神に祈るしかない・・・・・・

そんな時間・・・そんな時間を盗めば別・・・・・・!

すなわち―、

回っている時 ! !


そう、そうなのだ!



回っている時に押さえてしまえば、別っ・・・・・・!



突っ込んだ ! !

カイジは神の時間に手を突っ込んだ ! !
To be continued...
今回は作画が日本人スタッフONLYだった事もあり、終始作画が安定していたように思います。
MADは外注するの止めてくれないかなぁ・・・
さて、チンチロも残す所本当に後1~2話って所でしょうか!?
軽く「沼」編のネタバレすると、
坂崎のオッチャン役は 『アカギ』 で仰木を演じていた二又一成さんです!
- 関連記事
スポンサーサイト
| アニメレビュー・紹介 | 21:22 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
あたりめ(08/30)
名無しのGA研究会(08/20)
16000系(03/17)
名無しのGA研究会(12/09)
名無しのGA研究会(12/09)
名無しのGA研究会(08/30)
名無し(08/01)
いっくん(03/02)
バイパー(02/28)
CHAKE(02/12)