群馬大学GA研究会　なんでもにっき

どんぐりです。
遅くなりましたが、レビュー始めます。

唐突にラボに現れた牧瀬紅莉栖。

どうやら、ダルに聞いて来たらしい。




「緊急事態だ。機関がついにここまでエージェントを送り込んで来た。
何っ！ これも運命石の扉<シュタインズゲート>の選択だと言うのか」



「シュタインズゲート…？」



「オカリンの脳内設定。特に意味はない」



「でしょうね。ドイツ語と英語が混在してるし」






長い事アメリカ暮らしだったため靴のまま上がり込もうとする紅莉栖。
それを岡部が窘める。





謝罪したのち、紅莉栖は改めて自己紹介をする。
握手を求めるが…。



結局、紅莉栖が身にまとう半端ない殺気（岡部曰く、マーシャルアーツ）
にビビり握手できなかった。



奥まで上がり込む紅莉栖。
昨日、岡部が言った「紅莉栖が刺されたのを見た」と言うのが事実なのか、
それともただのセクハラの言い訳だったのか確かめに来たらしいが…。



「それよりも…」


































「結合部に損傷はない…。トリックではないようね」



ピンセットを求める紅莉栖。
岡部がないと言ったとたん。



躊躇なく、ゲルバナに指をさす。



「中はグズグズね…」



さらには、味も確かめ始める。



「味は…、無い。まっず…」


その行動に驚き、岡部は腹が減っているならバナナぐらい恵むと言うが、
紅莉栖は「いらない」と、それを断る。



「牧瀬氏、牧瀬氏」
「はい？」



「変態のバナナなんて食べるもんですかって、もう一度お願いできる？
出来たら、悔しそうな顔で」



ダルの言った事に、何かを想像する紅莉栖。



調子に乗る岡部。



「どうやら、あなた達二人とも変態みたいね」



照れるダル。

















話を元に戻し、ゲルバナの事を聞きたいという紅莉栖。



が、岡部は電話レンジ(仮)はトップシークレットだと、話そうとしない。



しかし、ダルは「牧瀬氏なら、このヘンテコな機能を解明してくれるんじゃね？」
と岡部に耳打ちする。



「だが、あくまでこれは未来ガジェット研究所の…」



何かを閃く岡部。



突然、高笑いをしたかと思えば…。



「貴様ぁ！　クリスティーナとか言ったな」
「一言もいっとらんわ」





紅莉栖に電話レンジ(仮)の秘密を教える条件を提示する。


一つは、この研究所のラボメンになること。
ただし、8月中には紅莉栖がアメリカに帰るためそれまでの期間中。

もう一つは、岡部が紅莉栖に行ったセクハラ行為を不問にすること。







「オカリンちっちぇー。人としての器がちっちぇーっす。
　そこに痺れる憧れるー」
「うるさいっ」




岡部と言い争いをしたのち、紅莉栖は条件をのむことに。



「では、たった今から貴様は、ラボメンナンバー004」



「クリスティーナだ！」
「ティーナも禁止！」

















しばらくして、まゆりが「ジューシー唐揚げ」を買ってラボにやってくる。



見慣れない靴。



「あれ、お客さん？」



「お邪魔してます、牧瀬紅莉栖です。いきなり押しかけてきてごめんなさい」
「椎名まゆりです」



女子のラボメンが増えたことに喜びを抑えきれず、抱きつくまゆり。



さっそく、仲良くなる二人。



「なんだとっ！」
不意に声を荒げる岡部。




どうやら、電話レンジ(仮)から放電現象が起きていたそうだ。




ダル曰く、昨日の昼ごろ、レンジから稲妻みたいなのが出たらしい。




「オカリンが人工衛星が墜落したニュースを見て、飛びだしていって」



「自分の携帯、こいつにつないで…」










「じゃあ、あのメールを送ったとき。お前の携帯は電話レンジ(仮)につながっていたんだな」



「牧瀬氏が刺されたとか言うメール？　あれ一週間前じゃん？」



昨日送ったと言い返そうにも、証拠となる送信履歴には、
やはりその記録はない。






放電現象が起こったとき、レンジは動作テストのため逆回転中だったらしい。



再現することを提案する紅莉栖。



まゆりにジューシー唐揚げを持ってくるよう言う岡部。



実験に使われる事を知らず、まゆりは素直にレンジの中へ入れてしまう。



レンジに岡部の携帯を接続し、レンジが逆回転を始める。



その間に、岡部の携帯にダルがメールを送る。
文面は『オカリンはHENTAI』



「後は、携帯にメールが…」
「そろそろいいんじゃないかな？」



実験中であることを知らないまゆりは、から揚げを取り出そうとレンジを開けてしまう。



















その時だった。


























「大丈夫か？」
「うん…」





「どういうこと…?」
「電磁波の力か」



「馬鹿言わないで。電子レンジの電磁波がこんな短時間で机割るなんてありえない」



「のぁー！ 黒こげだぁぁぁ…」



「せっかく、買ってきたのに…」


ふと、岡部は接続されたままだった携帯に手をのばす。
受信ボックスを確かめて見ると…。



「どう？」「あった」



「受信日時。7月24日、17：30」



「間違いない。過去に…はっ！」



「何かわかったの？」
「あぁ、すべてがつながった」



「見えたぞ。一連の事件が意味する唯一無二の答えが」



「房からちぎられたバナナは房へと戻った」



「メールは五日前へと送られた」



「そんな…まさか」
「そのまさかだっ！」



「この電話レンジ(仮)は…」










「タイムマシンだっ！」

















翌日。携帯のバイブ音で目覚める岡部。



以上に多い受信数のメール。
送り主は、この間会った桐生萌郁からだった。


岡部とダルは、あの後徹夜で電話レンジ(仮)の実験をしていたのだが…。
あの放電現象以降、実験は一度も成功しなかった。
ゲルバナは作られず、メールが過去へ送られることもない。




ダルは、紅莉栖を呼び戻した方がいいんじゃないかと提案する。


紅莉栖はあの後、



「嘘よ…。タイムマシンなんて…」
と言って出て行ったきりだった。



そこで、岡部はダルがパソコンで見ているものに目が行く。
「なんだ、これは」



ダルが見ていたのは、ＬＨＣ。
ラージハドロンコライダーの画像だった。
ラージハドロンコライダーとは、SERNの素粒子加速器のことである。



SERNという単語を聞き、岡部はあることを思い出す。



『タイムマシンは、SERNによって独占されています』



「ジョン…タイター」



SERNのことをダルに尋ねる。



「タイターは言っていた。SERNが2034年までに、タイムマシンを完成させると」


その勢いに押され、仕方なく答えるダル。



SERN。
欧州素粒子原子核機構の略称。本部はジュネーブ郊外。
メインは素粒子物理学の研究。
そのための世界的な設備を幾つも持っている。
その中でも、もっとも凄いのが…。



世界一の素粒子加速器、ラージハドロンコライダー。




場所を、サンボに移してもダルの講義は続く。
「LHCは使い方次第では、ミニブラックホールが出来るかもって噂もあったけどねぇ…」




「確かタイムトラベルを実現させる方法の一つに、
　ミニブラックホールを使ったものがあったよな？」



しかしダルは、この前紅莉栖が言ったようにブラックホールの生成が
不可能なんだと答える。



それでも、作られる可能性があると食い下がる岡部。
それに対しダルは、SERNが公式に否定してると反論する。




携帯電話を取り出し、（設定上の）仲間と会話する岡部。



「こうなった以上、俺たちのやるべきことは一つ…」
会話が終わった後、ダルに向かう。

ふざけるダルに、岡部は命令する。

















「SERNをハッキングしろ」

そう言い立ち上がる。
それが冗談かと思ったが、その様子から本気であることを知るダル。




「奴らの悪事を暴き、タイムマシンのヒントを手に入れろ」

電話レンジ(仮)の命運が懸かっていることを伝え、その場を去る岡部。



後には、岡部の分の牛丼代まで請求されたダルだけが残った。
















その後、岡部が一人ラボに帰ると、鈴羽が自転車の整備をしていた。
店にお客が来ないため、暇らしい。



「君たちって、２階でなにしてるの？
　未来ガジェット研究所って言うんでしょ？」



鈴羽がその名前を知っていることに驚きを隠せない岡部だったが、
鈴羽が指をさしたそこには。






「そこまで知られたならば仕方がない。
　我々は、世界を影から操る闇の機関と戦っているのだ。
　今もちょうど、機関にハッキングを仕掛けているところでな」



「おぉ、じゃあもしかして、SERNっていうのはその闇の機関のこと？」



突然の核心をつく言葉に、またも驚く岡部。



そのことを知っている理由を問うと、どうやら話声が聞こえてきたらしい。



盗み聞きかと詰め寄るが、鈴羽は「口が堅いから大丈夫」と返す。




と、そのとき岡部のもとに萌郁からメールが届く。
「またか」と、あきれ気味に呟くと。



「何?　死亡通知でもきた？」
「死亡通知？」



「あ、いやぁ冗談冗談」



「IBN5100とかいうレトロパソコンに、やたら執着している女がいてな」



「IBN…」



「知っているのか！？」
「あ…うん」



「それも聞いていたのか？」
「違う、違う！」


鈴羽はそれをネットで見たという。



「ほら、タイムトラベラーとか言う人。ジョン・タイターだっけ？」

鈴羽曰く、＠ちゃんねるにタイターが書きこんでいるのを見たらしい。



「IBN5100は、ベーシック言語が出来る以前に作られたパソコンだから、
　IBN独自のプログラグ言語も読めるとかなんとか」



「本当か!?」
「う、うん」



それを知り、急いでラボへ戻る岡部。
すぐに＠ちゃんねるを開く。






そこでは、再びタイターが時間の流れに着いて説明していた。



『例えば、私が過去へ戻って、Aという人物を殺したとします。
すると、ダイバージェンスという数値に変動が起こり、
世界線は、Aという人物がいない世界に移動するのです』



『世界線移動のとき、人々の記憶は再構築されます。
つまり、Aという人物がいた以前の記憶は消去され、
新たにできたAという人物がいない世界線の記憶が再構築されます』


SERNに対し、タイターは次のように書きこんだ。

彼らはすでに、マイクロブラックホールの生成に成功していると。


岡部も書き込む。




タイターはIBNの機能が必要なのだという。



やはり、タイターは2000年の世界に訪れたことはないらしい。



それでも、凶真という存在に興味を持ったらしく、
タイターのアドレスを手に入れる結果となった。



















翌日、まゆりがラボにやってきた。
ダルは、独り言を言いながらパソコンと向き合っている。



どうやら、まゆりは差し入れを持って来てくれたらしい。



ダルと紅莉栖の分もあるからと言っても、
ダルは見向きもせずに、作業に没頭していた。
ダルも岡部も二日続けて徹夜である。





「少し休めと言ってるんだがな」
「スーパーハカー魂が、メラメラバーニングしちゃってるねぇ」



「ハカーって言うなっ！」





















ダルの邪魔にならないよう二人は屋上へ。





















「きたぁぁぁああぁぁぁぁぁあっ!!!!」



戻って見ると、ダルの嬌声が聞こえた。



どうやら、ハッキングに成功したらしい。



「まぁ、ハッキングしたつっても管理者のIDじゃなけりゃ見られる範囲は限られるっつーか」



早速内容を確かめる二人。
しかし、現時点ではいくつか出てきたメールしか見ることはできない。



メールを翻訳し、その内容を調べる。



「えっと、LHCの調子は良好だ。こいつはあくまで猫みたいに気まぐれだが、
ここ一か月は驚くほど調子がいい」



「なんのことだ？」
「さぁ？」



「それより、タイムマシンの痕跡のような文章はないのか？」



「タイムマシンって言葉はないけど、『Zプログラム』って単語が、
ここ一か月で100回以上使われている」



「えっとー、第137次Zプログラム実験レポート」



「ミニブラックホール生成ミッションはすでに確立しているため、
　報告は省く」



「ミニブラックホール…」
「みたいだねえ。公式には実験は成功していないって発表されているのにな」
「その先は！」



「実験結果…」
















「『Human is Dead, mismatch』…」

















「ヒューマン イズ デッド…」
「うん…」




「人が…」
















「死んだ……？」

---

遅くなったが、以上が3話の報告書だ。

今週は、まどマギの放送やレポート課題であまり時間を取れなかった。
申し訳ない。

それでは、これで報告を終了する。
エル・プサイ・コングルゥ。

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