群馬大学GA研究会　なんでもにっき

フゥーハハハ！
どんぐりだ。

遅くなったが、早速第２話のレビューを始めるぞっ！

エレベーターのドアが開いた時。
その時岡部倫太郎（以下、岡部）の前にいたのは、
ラジ館の8階で死んだはずの牧瀬紅莉栖だった。






動揺する岡部。






「なぜ…、なぜだ…」



「ある…」



「実体はある」



「幽霊ではないのか？」
「おのれは警察に突き出されたいか！？」



「俺は真実を知りたいだけだ。刺されたのは確か…」



「…っ！」



「何よあんた!? 何が真実よ!? 馬鹿なの？ 死ぬの？」



「ルイズちゃんの名ゼリフktkr！」



「俺は確かに見たのだ！　お前が刺されているのを！」



「……」
「３時間ほど前、中鉢博士記者会見の時に…」



「ちょ、オカリン！
　妄想はチラウラだけにしとけって。
　中鉢博士の会見は中止になったっしょ!?」
「しかし…」



係員に、「時間です」と呼ばれる紅莉栖。



「待て！ 逃げるのか！」



「あなたは…」



「あなたではない！
　鳳凰院…、凶真だ！」



























その後、岡部やダルが参加する予定の講演が始まるが。





「講師…、牧瀬紅莉栖だったん？…」



「やはり、幽霊ではないのか…」
「まだ言っとるん？」



今回の講演の内容はタイムマシンだと言う紅莉栖。



「私の結論から言ってしまうと、
　タイムマシンなんて言うのは、馬鹿らしい代物だと言うことです」



紅莉栖の言葉に「異議ありっ！」と立ち上がる岡部。



「タイムマシンは作れない…?　決めつけは早計だ！」
「オカリン、無茶しやがって…」



「早計というより、理論上否定されるべきだというのが、
わたしの見解なのですが…」



「なんだと…」



ここで、今日の講義をディスカッション形式に
変更することを提案する紅莉栖。



「その方が、頭の固い方にもご理解いただけそうですし。
　ねぇ？ 鳳凰院凶真さん？」



ニヤリと口元をゆがめる岡部。












しかし。










結果は惨敗。紅莉栖に言い負かされてしまう。







ここで出てくる、『宇宙ひも理論』や『エキゾチック物質』と言ったものの解説は割愛させて頂くが、
興味がある場合は調べて見るのも面白いかもしれん。







「だぁーっ！　ちょっと天才だからいい気になりおってー！」



「まてよ、あの娘。恐らくは機関のエージェント…。
　この講義そのものが周到に仕掛けられた俺への精神攻撃だと…」



呆れて帰るダル。
一人妄想を膨らませる岡部に、まゆりから電話がかかってくる。



















まゆりから呼び出され、岡部は柳林神社へと向かう。
そこにはまゆりと、巫女服を着た人物が。



「あ、オカリン。トゥットゥルー♪」
「え…？　あ、岡部さ…。いえ、凶真さん」



「合言葉を忘れているぞ、ルカ子よ」
「え、あ。エ、エル・プサイ…コ、コンガリゥ…」



「コングルゥだ」
「す、すみません…」


まゆりが岡部を呼び出した理由は、
ルカ子の家からもらったトウモロコシを運ぶためだ。



「ごめんね。まゆしぃ一人では持てそうになかったので」



ルカ子の父が貰って来たそうなのだが、食べきれないから…というルカ子。



ラボへの食糧提供に、素直に感謝する岡部。



「良かったです。喜んで貰えて」
「あ、いや…、その」



「ルカ君、毎日素振り続けてるんだよねー」
「はい。岡…いえ、凶真さんとの約束なので」



「妖刀五月雨は、ルカ子がふさわしい持ち主だと感知した時に、
　真の力を発揮する。忘れるなよ」
「はい！」



「そんな剣が、武器屋本舗で９８０円だったなんて、
　お買い得だったねぇ」






「では、鍛錬の成果を見せてもらおう。お祓いは出来るか？」





死んだはずの紅莉栖が生きているという不可解な出来事が起こったことに対し、
若干の不安を覚えている岡部。
無論、その不安を表に出すことはないが、念のためルカ子にお祓いを頼む。






ルカ子は、「ちゃんとしたお祓いなら、お父さんの方が」と言うが…。



「うわぁぁぁっ！　わっ、わっ、わぁぁぁぁ！　我が右腕にとりついた悪霊がーっ！
　早く、お祓いを！　あの力が、全身を犯す前に…」
「は、はい！」



「この前と、手が逆だよー」
「き、今日は悪霊がこっちに取りついたのだ…」












漆原ルカ。
声も仕草も女にしか見えない…。
いや、女より女らしい美少女。






だが、男だ。






まゆりより背は高いが、体つきはとても細い。







だが、男だ。







巫女服が似合っている。






だが、男だ。










もう夕暮れだというのに、暑いな…。
蝉が鳴いている。












だが。











男だ。
















その後、ルカと別れ岡部とまゆりはラボへ。



しかし、いつも使っている道が通行止めになっていた。



「ここ通ると、ラジ館の裏だからねー」
ラジ館と言う言葉に、今日起こった出来事を思い返す岡部。





横を見ると、まゆりは時間を気にしている。



「それもこっちへよこせ」
「え？」



「バイトの時間だろ？　ほれ」



「うん…。ありがと…」






「今日はシフト遅いから、終わったらそのまま帰っちゃうと思う」



「まゆり！」「ん？」



「お前、本当に悲鳴は聞いていないんだな？」
「悲鳴？　いつ？」



「今日、ラジ館でだ」
「んー。聞いてないかな」
「そうか…。わかった。だったらいい」



やはり、誰ひとりとして覚えていない。
まゆりもダルも、牧瀬紅莉栖も。

















ラボに戻ると、ミスターブラウンが店じまいをする所だった。



いつもより早く店じまいをする理由を問うと、
なんでもこれからバイトの面接があるという。



「バイトぉ？　フッ。この辛気くさくて客もおらず、
　むさいオッサンが店長のこの店に…」



「おめぇな…」





「おっはー」



「…は？」



「あれ？　はやりの挨拶って聞いたんだけど」
「まさか、バイトと言うのは…？」

バツが悪そうな顔をしながら、その場で面接を始めるミスターブラウン。




「名前は？」「阿万音鈴羽（あまねすずは）」

「年は？」「18」

「志望動機は？」「ブラウン管が好き」

「採用」





「っしゃ！」「まて、これはコントか？　仕込みか？」



「そう言う君は？」
「岡部ってんだ。この上に間借りしている馬鹿だよ」



「岡部ではない！　鳳凰い…」
「うっせ！　家賃倍にするぞ」



「岡部倫太郎だ」「よろしく！」



「ねぇ。その袋はなに？」
「あぁ、ラボに提供されたインテリジェンスコーンだ」



「欲しければ、それ相応の対価を」
「コーンって小さい粒粒の？　へー、元はこんななんだ」



「知らんのか？」「見ても…」



「おぉっと。…多くの人が、俺と知り合ったことで、機関に狙われた。
　サラン、クラウディア、シ・モーネ」



「そっか。よかったら、相談にのるよ？」



「本気にすんな。コイツの創作だよ」「おぉ？」



「フッ。精々そう思い込むがいい」



「いずれ、この世界は俺に跪くことになる。フゥーハハハ！」



「へー、ああいうのが流行って…」



ふいに投げられるとうもろこし。





















やはり違和感をぬぐい切れず、ネットで人工衛星の記事を見直す岡部。



中鉢博士の会見について調べてみるも…。
ダルの言うとおり今日の会見は中止になったらしい。


同様に、「牧瀬紅莉栖 事件」で検索するも、
それらしい記事は見つからなかった。



「俺が見たものは、幻だったのか…？」





ふと思い立って、＠ちゃんねるにアクセスしてみたところ、気になる名前があった。



「ん？ ジョン・タイター…？」






『タイムマシンは、SERNによって独占されています。一般人も企業も
手に入れることはできません。彼らは自身の利益のためだけに用いて
世界にディストピアをもたらしました』



『私は、未来を変えるためにやってきました。SERNによって作られた
ディストピアを破壊し、再び自由を手にする為です』





ジョン・タイター曰く、時間は過去から未来へ延びる一本の線ではないらしい。
世界線という、無数に並行して流れる川のようなもので形成されている、と。



例えば、あなたが今日通り魔に殺されるとする。
それを未来から来た人間が防いだとすると、
・あなたが殺された世界
・あなたが生き延びた世界
の二つに、世界は分岐する。
そう、タイターは説明した。




「今度のタイターは日本人か…」

2000年ごろ、アメリカのネット上に現れた自称タイムトラベラー。
2036年から未来の地球を救うためにタイムトラベルしてきたという。
当時はネットで大騒ぎになり、関連書もいくつか出た。
しかし…。



「今、ジョン・タイターを語るバカが居るとはな」

しかしネットの住民は、まるでタイターを初めて知ったような反応だった。





「このリンクでも見て、タイターの事を調べてこい…。
　ん…。ダルの奴、タイターのリンクを消したな？」



仕方なしに、検索してみるが。



「12件！？　馬鹿な。10年経ったとはいえ、あれだけ騒ぎになったのだぞ」



今度はラボの本棚を漁るも、タイターの関連書籍が置かれていたはずの場所には、
何も置かれていなかった。


慌ててダルに電話する岡部。
本の場所をダルに聞いたところ、
ダルから思いもよらぬ言葉が返ってきた。



「ちょ、オカリン」「なんだ!?」




「ジョン・タイターって…、誰ぞ？」

















その後、岡部はほぼ徹夜でタイターの事を調べたが、
タイターが2000年に居たという内容の情報は見つからなかった。

＠ちゃんねるにてタイターに直接聞いてみるも…。
タイター自身、2000年に行ったことはないし行く予定もないという。




呆然とした面持ちで秋葉原をさまよう岡部。
周りでシャッター音がしていることに気づき、辺りを見回すと。











立ち去ろうとする女を慌てて追い、自分を写した写真を消すように説得する。





「謝る。不快な思いをさせたのなら」



「何を撮っていたんだ？」



「証明…。自分が今日、どこを歩いて、何を見たか」











「聞きたい事がある」
そう言って、一枚の写真を見せてくる女。









「ずいぶん古いパソコンだな…」「知ってる？」

詳しい人は？　と問われ、ダルならと答えると。



「その人誰？」　「貴様には関係ない」

写真は削除するように言って立ち去ろうとする岡部を
引き留める女。



「教えて。メアド。その人の」　「断る！」

が、その時女の携帯の画面に映し出されていた画像は。









「貴様、脅そうと言うのか…？」









凶真が不安になるのも無理はない。
彼は、機関に狙われる身。
この画像が機関の手に渡ってしまっては、この街はどうなってしまうのか…。

結局、メアドを教えるはめに。




「ただし、仲間を売るわけにはいかん。教えるのは俺のメアドだ」



「名前は？」　「鳳凰院凶真と書いてあるだろう」






「はぁ…。貸せ…」










手を伸ばしたとたん、携帯を守るかのように身を引く女。
呆気にとられる岡部だったが、後で空メールを送るように言い、その場を離れた。


















ダルとの待ち合わせ場所であるメイド喫茶。
1話でダルが言っていた、メイクイーン＋ニャン２とはここのこと。



「お帰りなさいませ、オカリーン」
そして、まゆりのバイト先というのもここである。




「よ。まゆり…」



「バイト中は、まゆしぃ・ニャンニャンだよ？　
　そういえば、オカリンとお帰りは似てるねー」



「あー、ダルは？」「奥にいるよー」



「あ！　凶真ぁー！」



「待ちかねていたニャンぞ！　三日に一度は顔を出す約束はどうなったニャ!?」
「すまない。機関の妨害が酷くて…」

















ここから凶真とフェイリスの厨二的会話が繰り広げられるのだが…。
申し訳ないが、カットさせていただく。




フェイリスと仲良く話す岡部に嫉妬の視線を向けるダル。



「許さない。絶対にだ」

















先ほどのPCの件を聞きたいが、嫉妬の炎に燃えるダルは取り合ってくれない。



「安心しろ。嘘で塗り固めた女に興味はない」



「今日のお前が言うなスレは、ここですか？」



「黙れ、浮気野郎が。2次元の嫁が泣いてるぞー」
「フェイリスたんは別！　3次元でも2次元魂をやどしてるもん！」




あらぬ方向へ会話が進んだために、話を戻す岡部。







女から貰った画像をダルに見せる。
「これ、IBN5100っしょ？」




ダル曰く、幻のレトロPC。
一か月くらい前に秋葉原のどこかに眠っていると言う噂が流れたらしいが…。



「それで？」



「結局見つからないまま。疾風迅雷のナイトハルトまでも出張って来たけど
出てこないってことは、元から無かったんじゃないかってことでFA」




その時携帯が震え、あの女からメールが届いたことを知らせる。





先ほど見た女と同一人物だと思えないメールの内容に、
若干引き気味の岡部。


ちなみに、岡部は彼女の登録名を『閃光の指圧師（シャイニングフィンガー）』としているが、
それは彼女の文字を打つ速さゆえ。




彼女に「秋葉原にない可能性が高い」とメールを送信する。



送信し終わると同時に、フェイリスが注文の品を持ってきた。


岡部と同じく厨二病であるフェイリスが、なんとも思わず書いた言葉。
しかし、岡部にはどこか思うところがあったようだ。























岡部が大学の研究室でゲルバナを調べたところ、
ゲルバナは分子レベルでボロボロだったらしい。

「バナナではない何かになっていたと？」




「それやばくね？　何が起きてんだろ」
「現状で考えられるのは、電話レンジ(仮)の電磁波の影響だな」



「ソースは？」
「マッドサイエンティストの感だ」
「根拠なしっと。…うっしゃ。接続終わった」
「よし。では、これを使おう」



「これ、まゆ氏のじゃ…」
「安心しろ。まゆりから提供された研究費で、俺が買ったものだ」
「いやだから、それをまゆ氏のって言わね？」



「さぁ、房ごと放り込んで変化を確かめるのだ」
「一本でいいだろjk」



「それで電話レンジ(仮)の真の力を確かめられるのか？」
「その(仮)ってメンドイからいい加減とるべき」














例の操作を行い、逆回転を始めるターンテーブル。



チンッという音がして、ダルが開けて見ると…。



「ん…？　おぉ!?」　「どうした？」



「消えてる…。バナナが…」



「なっ！　馬鹿なっ！」





しかし、本当にバナナが消えていることに驚きを隠せない岡部。



「俺だ。緊急要請666号。冷厳なる封印（クーリングオフ）を発動させろ！」



「政府の承認!?　そんなこと言ってる場合では…」
「自演乙」



「うるさい！　どこに隠した!?」
「なっ！ 隠したのはオカリンだろ？」



「そうか、わかったぞ。これはもしや、テレポート可能な電子レンジ！」
「な、なんだってー！」



「…って、そんな無茶な」



「では、どう説明する。房からちぎり、レンジに入れたはずのバナナを…」





視線の先にあるものをみて、目を見開く二人。
そこにあったのは――。





































「ゲル…バナ？」「けどさ、房に完全につながってね？」
「確かにさっき、一本ちぎったよな？」「た、多分」



「これは、やはりテレポート…」
「そういうことになるん…？」












「興味深い実験してるんですね」



















「岡部倫太郎…いえ、鳳凰院凶真さんでしたっけ？」



「牧瀬…紅莉栖……」

---

以上が、第2話に関する報告だ。

実は、本編中には一瞬だけ謎のカットが登場する。

このカットについては、下手に説明できないし、
私自身どのように解説したらいいのかわからなかったため
あえて載せなかった。気になる人はチェックしてくれ。


さらに余談をいくつか述べよう。

前半で、紅莉栖が講義している内容は「タイムマシン１１の理論」である。
これらの知識を少しでも知っておくと、より一層この作品を楽しめると思う。


また、ダルが言っていた「疾風迅雷のナイトハルト」とは、とある人物のＨＮだが…。

その人物とは、前作『CHAOS;HEAD』の主人公・西条拓巳である。
これは、知ってる人も多いだろう。


長くなったが、以上で報告を終了する。
それでは、さらばだ。

エル・プサイ・コングルゥ。

関連記事

• TIGER＆BUNNY #4 Review (written by zaitaku) (2011/04/24)
• ｢逆境無頼カイジ 破戒録篇｣第3話レビュー (2011/04/24)
• 「Steins;Gate」2話レビュー (2011/04/19)
• 「魔法少女まどか☆マギカ」第10話再レビューのお知らせ(飛びイカ) (2011/04/18)
• 「GOSICK-ゴシック-」第13話レビュー(飛びイカ) (2011/04/18)