“動”と“静”
(勝手に私鉄の車両図鑑 No.6)
【東武5050系電車】
最終所属:東武鉄道
更新修繕:アルナ工機(現:アルナ車両)
更新年:1980(昭和55)年~1984(昭和59)年
運用区間:伊勢崎線、日光線、東上線、野田線、宇都宮線、鬼怒川線、佐野線、小泉線、桐生線
比較的新しめな車両ばかり取り上げてきたので、ここいらで古い車両も・・・
この「5050系」は、以前解説した東武の番台区分通り『5000系列』の内の一角です。
5000系列は完全な“新車”という訳では無く、旧型車の更新によって誕生した系列でした。
更新前の姿がコチラ ↓

これは「7800系」という車両で、1953(昭和28)年から製造されていました。
登場時こそ20m4扉の大型車ということで重宝されますが、
それも70年代を過ぎると、流石に陳腐化が隠せなくなりました。
4扉と言っても両開きではなく片開きだったり、床が木製だったり・・・・・・
そこで東武は、当時製造中だった「8000系」と同じ車体をこの7800系にも載っけて

↑ これは8000系の原型車(LED改造後)
そうして更新された中の5050系。
5000系が7800系からほとんどの主要機器を流用したのに対し、
5050系では
・ 制動装置を電磁直通ブレーキ(HSC)化←8000系と同じ
・ 冷房装置を搭載←8000系と同じ
・ パンタグラフを下枠交差形のPT-4801型に変更←8000系と同じ
全体的に8000系と同じ要素を取り入れているのがお分かり頂けるかと思います。
〈走行音〉
さて、この電車を最も印象付けるのが走行音でしょう!
・・・・・・・・・
何だかもの凄いうなりを上げているでしょ?
これが世に言う『吊り掛け駆動』ってヤツです!
「吊り掛け駆動」ってナンゾ? と思った方は自分で調べてね☆
ここで書くとそれだけで埋まりそうなんだもん・・・・・・
吊り掛け駆動車を東武は関東の大手私鉄として最後まで使っていました。
ただ、この5000系列も2003(平成15)年に全廃された5000系を皮切りに、翌2004(平成16)年には5070系が引退。
最後まで残った5050系も、2006(平成18)年を以って全車が廃車されました。
それより以前、
2001(平成13)年には日光線で運用されていた5050系の2両固定編成が相次いで運用休止。
その後しばらく館林駅構内に留置されていたのを、今でもよく覚えています。
※この先、極めて個人的な話だからスルーしてもらって構わないよ!
[5050系にまつわる思い出 Part①]
4~5歳の頃だったと記憶。
当時から電車好きだった私は、親に連れられ館林駅へ。
1番線(佐野線用ホーム)に居た5050系の前で写真を撮ったのだが、
その際(恐らく)車掌の方が私の頭に帽子をかぶせてくれたのだ。
我ながらイイハナシダナーと思う。
「東武の職員は態度が悪い」という論調を度々目にするが、
こういう書き込みを見る度に私はあの出来事を思い出す。
そして、自戒する。
“一部を見て全てを判断するのは愚の極み”だと。
[5050系にまつわる思い出 Part②]
これは私が中学生の頃の話。
当時私は何故か鉄道からすっかり熱が冷めていて、
部活で遠征した帰りに5050系が来ても、何の事はなかった。
ただ、それまで積み上げた知識で“5050系だな・・・”程度しか思っていなかった。
今から思えば、アレって5050系の最晩年だったんじゃないだろうか。
だとすれば、何とも惜しい事をしたもんだ・・・と悔しむ今日この頃である。
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