【百里】2015年空自航空祭ざっくりレポ【入間】
●百里基地航空祭2015 (2015年10月25日)
行きたいと思いながらも一部を除き首都圏から行きづらい立地、撮影に必要な装備と腕、
そして熾烈(と聞いていた)な場所取り合戦のために参戦できていなかった空自航空祭
OBとなり多少環境が整ったところで人生で初めて向かった空自航空祭が
茨城県小美玉市の百里基地で行われた百里基地航空祭2015です!
伝聞情報からとにかく早く行動するべきとの教訓を得ていたため、
早朝…というより深夜に起床し車を走らせて駐車場に到着したのは0600頃
この時間でもすでに数多くの同業者たちが開門を待っています
客の動きが早いということはスタッフ側も早く動かざるを得ないということで、
百里基地への道中では案内板を持った隊員さんたちが深夜から待機しているのを見て
ミリオタの業の深さを実感しました…w
肌寒くなってきた10月末、駐車場からバスで会場の規制線前まで移動し
震えながら開門を待ちます

そして0700、規制線が解かれた瞬間に動いた人垣がこちら↑
「これが世に聞く開門ダッシュかぁ…」と圧倒されつつテクテク歩いて
見学場所に向かったのでした

見学場所となるエプロン地区は広いため、開門前に到着すればダッシュせずとも最前列を確保できました
というわけでさっそく撮影開始!
まずは天候偵察のためT-4練習機(302飛行隊)2機がフォーメーション・テイクオフ!

一方、地上でも列線の機体が離陸の準備を始めます
滑走路ではスカイマークのB737-800が離陸していき、官民共用空港らしい画を見ることができました

爆音を響かせつつ離陸するF-4EJ改(302飛行隊)
302sq.のファントムは茨城空港のターミナル前に退役機が展示してあるためいつでも見られますぬ

目の前に駐機されていた偵察航空隊のRF-4E(501飛行隊)も離陸
機首下部に偵察用カメラを搭載しているため20mmバルカンがないことに注目すれば
戦闘機改造のRF-4EJと見分けることができます
そういえば絶筆となってしまった学園黙示録HOTDにも登場していましたな…

梅組のF-15Jもテイクオフ
こちらのイーグルが所属する梅組こと305飛行隊は、この後2016年に宮崎県の新田原基地へと
移駐しており代わりにファントムを運用する301飛行隊が移ってきました

旋回しつつ背中を見せるイーグル
以前背中に大きく部隊マークを塗装したスペシャルマーキング機が登場したこともあったようでw

続いてU-125A救難捜索機(百里救難隊)も離陸するためタキシングしていきます
機体中央には創隊50周年記念塗装として部隊マークにも描かれているミミズクと、
茨城県にちなんだ梅の花が描かれています

百里基地所在の3個飛行隊による異機種編隊
F-15Jを含んだこの編隊が見られるのもこの年が最後となりました…
まぁ代わりに行われるようになったファントム大編隊のほうが世界的にも貴重になっているので…w

一方百里救難隊もU-125AとUH-60J救難ヘリが編隊を組んで航過
最高速度は980km/hと265km/hとまったく違いますが、
U-125Aは足を降ろした状態で低速で飛行することで編隊を維持しています

オープニングフライトを終え着陸するF-4EJ改
引っ張っているのはドラッグシュートと呼ばれる空力ブレーキで、これを装備しないF-15では
背中のエアブレーキ+後部ギアのみ接地させての機首上げで減速させています

駐機位置に戻ってきたF-15J
パイロットの表情がはっきりわかるくらいの近さで、出力を絞っているとはいえものすごい音ですw
これぞ最前列の醍醐味…っ!

続いて百里救難隊による航空救難デモ
要救助者を発見したU-125Aがサバイバルキットを投下します
これはサバイバーをすぐに救助することが困難な場合などに、
生存に必要な物資を空中投下し救助できる機会まで生存させるためのものです

UH-60Jからサバイバーに向かって降下する救難員
救難ヘリが近づけない場所や戦闘救難などで用いられる手法で、
このために航空救難員は陸自第1空挺団における空挺降下の教育も受けています

降着した救難員が処置を行いホイストでUH-60Jにサバイバーを収容
救難員だけでなくホイストを操作する機上整備員や機体を操るパイロットを含め
クルー全員の息を合わせる必要がある緊張の瞬間です

航空救難デモを終え整備員の誘導にしたがって駐機場所へ向かうUH-60J
装備品のすごさだけでなくそれを運用する人々のプロフェッショナルさを感じられる場面です

ここで登場したのは一日基地司令と茨城空港応援大使
茨城空港や所在地・小美玉市のPRアナウンスをしていましたが、
応援大使は空港で行われたガルパントークショーで前説を担当していた石森さん、
一日基地司令はガルパン応援企画で澤ちゃん名刺を渡してくれたスカイガイドさんでした!
まさかの再会に驚きつつ、もういっそガルパン声優を一日司令にしてほしいと思ったり…w

スポットに戻ってきたRF-4E偵察機
耳の保護のためには観覧者もイヤーマフを付けた方がよいのかもしれませんが、
このばくおん!を体感したいのでそんなものはいらないのです!w

次はF-4EJ改による機動飛行展示です
ファントムは主翼の上反角がかっこいい(こなみ)

お腹を見せるファントム
上空から降ってくる爆音がだんだん気持ちよくなってきましたw

午前中の飛行展示が終わったところで地上展示機を撮影
目玉は偵察航空隊の洋上迷彩RF-4Eです
午後にはこの機体バックに501飛行隊のパイロットが集まってミニ撮影会状態になっていましたw

501飛行隊と501統合戦闘航空団のコラボ()
これをやるためだけに501JFW識別帽を被って来たのです!w

基地防空隊の短距離地対空誘導弾
この時点ではまだ陸自でいう11式短距離地対空誘導弾は配備されていないようでした
見たことないのでVADSの空砲射撃もやってほしかったなぁ…

移動管制隊の移動式管制塔
こちらは敵の攻撃などにより飛行場の管制施設が使用できなくなった場合に
移動式の器材を展開し、管制機能を提供するものです
東日本大震災の際には津波被害を受けた松島基地に3年間展開・運用したそうです

午後にもF-15、F-4の飛行展示が行われましたが、だんだんカメラで追うのがつらくなってきます…w
着陸しエアブレーキと機首上げで減速するF-15J

時刻は15時を過ぎ、航空祭最後のお楽しみである外来機の帰投が始まります
日が傾いてきて逆光状態ですが地上展示機が飛ぶのは飛来時と帰投時だけなので気合を入れて撮影します
こちらはKC-767空中給油輸送機(404飛行隊)
機体後部に空中給油用のフライング・ブームが装備されています

CH-47J輸送ヘリ(入間ヘリコプター空輸隊)
良くみたらこいつも機番501だったから識別帽と写真撮ればよかった…w

P-3C哨戒機(海自203教育航空隊)
教育部隊のため翼端がオレンジのP-3Cはバンクしつつ帰投
お疲れ様でした!
ということで百里航空祭2015は終了!
シャトルバスで駐車場まで移動し帰路に就きます
…がここからが長かった!
公共交通機関が貧弱な百里のため多くの来場者が自家用車で帰りますが、高速道路へ向かう車列と
同じ方向になってしまうためまっっっったく動かず、行きと同じ距離を2.5倍ほどの時間を掛けるはめになったのでした
こういうときバイクはうらやましいなぁ…w
初参加の空自航空祭でしたが早めの行動によりいい座席を確保でき、イーグル・ファントムの機動飛行、
救難隊の救難展示、外来機の帰投などばっちり楽しむことができました
撮影器材・スキル不足や昼食調達する余裕なし等の教訓も得られたため
今後も機会を見つけて各地の航空祭に行こうと決意した1日でした
…しかし会場BGMがアニソンばっかりなのは伝統なのかなぁ…w
●入間基地航空祭2015(2015年11月3日)
初の空自航空祭参戦となった百里から少したった文化の日、首都圏に所在するもう一つの
空自基地で航空祭が行われるということで参加してきました
それが埼玉県狭山市・入間市に所在する入間基地で行われた入間基地航空祭2015です!
入間基地は普段は輸送機中心の基地ながら、西武池袋線稲荷山駅から徒歩ですぐに到着するという
アクセスの良さとブルーインパルスが例年参加することから大人気で、
飛行機ではなく人間を見る航空祭だから入間ならぬ「人間航空祭」と呼ばれていますw

今回は前泊する余裕が無かったため最寄駅の始発で向かい0740頃稲荷山駅に降り立ちました
駅から直接基地に入れる特設門を通り見学場所へ向かいますが、
さっそく人間航空祭の洗礼を受け人混みの流れに乗って進んでいきますw

流れに乗ってエプロン地区に到着すると、端っこのほうですが
最前列が空いているところを発見したため陣地占領し撮影を開始
ブルーインパルスが駐機している前など人気の場所でなければ、
8時頃の到着でも十分最前列を確保できるようです
というわけで天候偵察のT-4練習機を見送ったのち、
オープニングフライトとしてYS-11FC飛行点検機(飛行点検隊)がギアを降ろした状態で航過

旋回して戻ってきたYS-11による機動飛行展示
戦後日本の航空機産業において重要な意義を持ち180機以上が生産されたこのYSですが、
国内では空自が運用するのみとなっており飛行点検機としてもすでに後継機が決まっているため
見られる機会も残り少ないものと思われます
しかしそんな境遇を感じさせない派手な飛行展示で驚きましたw

飛行展示を終え戻ってくるU-125飛行点検機(飛行点検隊)
フライトチェッカーということで尾翼にチェック柄の塗装が施されていますw

続いて中部航空方面隊司令部支援飛行隊のT-4練習機による飛行展示
この部隊は司令部の指揮連絡支援や地上勤務パイロットの飛行技量維持等を行う部隊で、
ベテランパイロットが多いこととシルバー(グレーだけどw)の通常塗装機体であることから
「シルバーインパルス」と称して飛行展示を行っています

入間基地の主力たるC-1輸送機(402飛行隊)も離陸
輸送機としては中型ですが戦闘機などにくらべると大柄な機体で、
離陸していくだけでもド迫力です!
後継のC-2輸送機も配備が始まりましたが最後までC-1が残るのは入間なのかなぁ

要人輸送などに用いられるU-4多用途支援機(402飛行隊)

C-1が戻ってくるまでの間に百里救難隊のUH-60Jが救難展示を実施
百里航空祭ではU-125Aに施されていた創隊50周年記念塗装と同じものが
こちらにも施されています

続いてCH-47J輸送ヘリ(入間ヘリコプター空輸隊)による空中輸送デモ
2つの貨物を吊り下げながら旋回を披露しましたが、前回まではノリノリなナレーションつき
だったものの担当者が異動してしまったのか今回は普通でした…w

さきほど離陸していったC-1が編隊を組んで戻ってきました
C-1まみれの入間らしい光景ですぬw

U-4もビジネス機らしくきびきびとした航過を披露

引き続き単機で機動飛行に移るC-1
キーンという高い音と響かせつつ輸送機らしからぬ機動を見せてくれます

空荷だからできる機動なのかもしれませんが、
もし貨物室に人員や貨物が載せられていたらエライことになるんだろうなぁ…w

輸送機らしいところもみせるということで(?)空挺降下を実施
使用されている落下傘はフランス製の空挺傘696M1です

というわけでスポットに戻ってきました
近くでみるとかわいい顔しているのに力強い素晴らしい機動飛行でした!
午前中の飛行展示が終了したところで地上展示を撮りに行こうと後ろを振り返ると
格納庫前まで見渡す限りの人人人…
何とか抜け出そうとしますが足の踏み場を探しながらの移動は困難を極め、
トイレに行っただけで戻ってきました(ヽ´ω`)

13時を過ぎたところでいよいよ第11飛行隊「ブルーインパルス」の展示飛行が始まります!
パイロットが搭乗するところからショーは始まっていますが、
これも含めて満喫したい場合はやはり早く到着して見やすい場所を確保する必要があります…w
まずは1~4番機が離陸直後に編隊を組んで上昇していきます

6番機はスモークを出しつつ離陸しロールするロールオン・テイクオフ
…演技名は知ったかで書いてるので指摘オナシャス!

貧弱な腕・機材でも画になるのがブルーのすごいところ

1~4番機が背面飛行でパスするフォー・シップ・インバート
編隊各機の近さにも注目です

5、6番機が描いたハートを貫く矢を4番機が描くバーティカル・キューピッド
お絵かき系の人気演目で、会場からも「おー!」という歓声があがります

右エンジンの排気口に油を噴出してスモークを発生させているのがわかります
ちなみに1998年以降は白スモークのみの使用ですが、
東京オリンピックに向けて再びカラースモークを使用するための研究を行っているようです

5機が上昇しつつ編隊感覚を詰めていきそのままループするワイド・トゥ・デルタ・ループ
雲が高い晴天時にだけ見られる垂直系の演目です

6機編隊で大きくループするデルタ・ループ

巨大な☆を描くスター&クロス
高角レンズがないとフレームに収まりきらないほどの大きさですw

最後は5、6番機によるコーク・スクリューで締め
天候に恵まれたこともあり初ブルーで最高の演技を見ることができました!

時刻は1430をまわり外来機の帰投が始まります!
ブルーの演技が終わったところで帰路に就く観客もいますが、
この時間から動いても混雑に巻き込まれるのは変わらないためまったり見学
まずは小松基地のF-15J戦闘機(303飛行隊)が離陸
そのまま帰ると思いきや旋回してきてワン・パスしてくれました

はるばる築城基地から参加したF-2A戦闘機(8飛行隊)も離陸

こちらは上昇後にバンクしてくれましたノシ

SH-60J(海自21航空隊)はセンサーマンが手を振りつつ離脱

UH-1J(陸自東部方面ヘリコプター隊)をはじめ、陸自のヘリ勢は観客に向かって
お辞儀をしたうえで離脱していきます

輸送機・救難機乗員の教育に用いられるT-400練習機(41教育飛行隊)
こちらも大きくバンクしつつ帰投していきました

C-130H輸送機(401飛行隊)はカーゴベイからロードマスターたちが手を振っていますw

通常の緑塗装とは異なりイラク派遣時に水色塗装されたものです

外来機帰投も終了し蛍の光が流れ始めたためこちらも離脱
帰り際に人混みで撮れていなかったスポットにならぶT-4ブルーを撮影
演技中でも地上でも画になりますなぁ…

朝と同じように人波に乗って駅を目指しますが、基地内にある踏切では
事故防止のためDJポリスならぬDJ自衛官がユーモアを交えつつ群衆整理を行っていましたw
DJポリスと異なりこういった訓練を受けたわけではない若手幹部数人が
呼び掛けていましたが、群衆の雰囲気も和らぐ素晴らしい誘導でした
…しかし鉄道会社の制服と空自制服が並ぶと見分け付かない(真顔)
人間航空祭と聞いていた入間航空祭ですが、意外なことに最前列を確保でき安心したものの
昼休憩時や帰路ではやっぱりその来場者数のすさまじさを実感しましたw
初めて見たブルーも好天に恵まれたこともあって最高の演技で、
飛行展示は現地で見るに限るなぁと思いました
毎年文化の日に行われるため、都合がつく限りはまた来たいと思います!
それでは次の航空祭レポでお会いしましょうノシ
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