群馬大学GA研究会 なんでもにっき

群馬大学サークル「GA研究会」です。会合記録や イベントレポート、個々人の研究、突発企画なども書いていきます。お楽しみに!

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

異端も異端

おーっす。CHAKEやでー。


今日はコレ↓やで~。
10080系


(勝手に私鉄の車両図鑑 No.2)

東武10080系電車

所属 :東武鉄道
在籍数 :4両
運用区間 :伊勢崎線(浅草~太田)、日光線


1980年代後半、東武鉄道は日光線及び鬼怒川線用の新型特急車の開発を企んでいました。
東武の特急車と言うと小田急の“ロマンスカー”と並んで日本私鉄界の代表格にならざるを得ませんでした。
当然注目も高まります。

そこで東武は世間の予想の右斜め上を狙おうと、次期特急車には特急型としては日本で初めて「VVVF制御」を搭載することとしました。
…とは言ったものの、それまで東武ではVVVF制御の導入実績が無く、いきなり本命の特急車に搭載するのは余りにリスキーでした。



そこで1988(昭和63)年、東武初のVVVF試験車としてこの10080系が登場する訳です。

ttp://www.youtube.com/watch?v=tsY0M2MSnlI
↑登場時の10080系の走行音です


搭載したVVVFは日立製2レベル変調GTO-VVVFで、重厚な起動音がウリ(?)でした。

さて「在籍数」の欄を見てお気付きかもしれませんが、この車両全部でたったの4両、つまりは1編成しか存在しません。
しかし↑の写真を見て東武ユーザーだったら「あれ? この電車ならよく見るけどな」と思われるでしょう。

それもそのはず、この10080系は足回り以外は全て当時主力として製造されていた10030系電車共通だからです。

10030系
↑こっちは10030系(364両在籍)だよ! ややこしいね!


さてさて、そんなこんなでどうにか登場した10080系。
この車両で蓄積されたデータは新型特急車、つまりは100系“スペーシア”の開発に役立った訳です。




し・か・し、現実はそう甘くはありませんでした。

4両固定車ということで、6両での運用を常とする東武本線では10080系は他系列の2両固定車との混結運用をしなくてはなりません。こうなると厄介なのが制御方式の差です。
陸上部のエースクラス一の運動オンチが2人3脚を組まされるようなもの(これは言い過ぎか?)
当然上手くいく訳がありません。

この2人3脚のおかげで10080系は車両故障を頻発させ、2003年末には入院を余儀なくされます。
翌年には休車とされ、完全なニート暮らしに入りました。



誰もがこのままお役ご免だろう…と考えていた矢先、突如として手術室へと運ばれた10080系。

そして2007年、なんと制御装置を50000系列と同じ日立製IGBT-VVVFに換装するという荒技で、運用に復帰します。

ttp://www.youtube.com/watch?v=vXObMm9RuYE
↑現在の10080系の走行音




高校帰りにこれに当たったりすると結構嬉しかったもんで・・・(遠い目)
関連記事
スポンサーサイト



| 鉄道 | 09:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://apg.blog3.fc2.com/tb.php/301-248d1abd

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT