【夏休み企画】平成25年度富士総合火力演習レポ【自衛隊】
戦車 -Tank-
大口径砲による強力な火力、あらゆる攻撃を跳ね返す装甲、
大馬力エンジンが発揮する機動力と走攻守三拍子そろった『陸戦の王者』
その圧倒的な存在感に魅了された者は数知れない
そんな戦車の実弾射撃を間近に観ることができる自衛隊の一大イベントが、
夏の終わりに霊峰富士の麓で行われる富士総合火力演習である
そこには今年も戦車に魅せられた者たちが集い来る
入場券を巡る争いはとあるアニメにより新たに戦車に魅せられた者たちの参戦により熾烈を極めた
そう、ガールズ&パンツァーである…
…さて、そんなわけではがき15.9倍、ネット21倍という驚異の抽選倍率を潜り抜け
唯一当選したMAOに感謝しつつ、昨年と同じ4人衆で参戦してまいりました
無事参戦できることになりホッとしつつ現地入りした我々ですが、なんとこの日の天気は・・・雨
当然演習場に雨をしのげる場所など無く、合羽を着込んだ一同は分野限定しりとりをしつつ
濡れ鼠になりながら開場を待つのでした。。。
参加者各位ご迷惑をお掛けしましたm(__)m(1年ぶり2回目)
「ん」を連発した私ですがしりとり結構面白かったですw
耐えがたきを耐えた後、本番前の練習である「点検射」を見学しますが天候は回復せず
ジャ〇ネット価格7万円のカメラを守りつつ撮影したため、今回は雨が止んだ時の写真しかございません

上記の事情ゆえ今回唯一の特科車両の写真
99式自走155mm榴弾砲が会場前広場を横切っていきます
ちなみに現在、重装輪回収車の車体にこの榴弾砲システムを載せた「火力戦闘車」を開発中とのこと
さすがに砲身は短くするんですかねぇ

こちらは蝶野教官の愛車・10式戦車
一線部隊である第1戦車大隊にも配備が開始され徐々に数が増えていくものと思われますが、
装輪車である機動戦闘車が戦車定数に含まれることになると少数配備に終わりかねないようで…
なお手前に写っている方々はシート席に溜まった雨水を取り除く作業中
我々観覧者のために長いこと作業して下さっていますが、降り続く雨とのいたちごっこ状態です(´;ω;`)

こちらは会場上空を旋回していたUH-1J多用途ヘリ
ヘリを飛ばすことができるか否かをチェックするための飛行かもしれません
そういえばUH-Xは結局どうなるんですかね…
点検射の後半からは、雨のカーテンが前から迫って来てかなり視界が狭くなります
8時を過ぎて音楽隊の演奏やお偉い様方の入場など着々と進んでいきますが、正直もう帰りたい気分…w
雪が降る中でプラウダ戦を観覧していた人々もこんな気分だったのかなぁ
周りを見渡すと、特にスタンドの招待者席には空席が目立ちます
通常ならマイクロバスで乗り付ける国会議員の皆さんも居なかったような…?
10時をまわり前段演習が開始されます
前段演習では、陸自が保有する主要装備がつぎつぎ登場し撃ちまくる…はずが天候は回復せず
最初に登場した特科火力(大砲)が実弾射撃を開始しますが、着弾地点が全く見えません
着弾地点を延伸していく射撃展示では、「弾着が延伸していく様子を音でご確認ください」なるムチャぶりがw
つづくミサイル群の展示では、霧により目標が確認できないため射撃できません
中距離多目的誘導弾が今年初公開だったら暴動が起こっていたと思います(真顔)

気を取り直して近距離火力の展示に移ります
狙撃銃や無反動砲といった火器は小さいため、射撃とは別に観覧席の目の前まで持ってきてくれます
こちらは対人狙撃銃
アメリカ製のレミントンM700を改良したM24というボルトアクション・ライフルで、
陸自では普通科連隊の狙撃班に配備されています
『ヨルムンガンド』ではレームのおっさんが使っていました
なお画像の隊員が着ているギリースーツは体の前側に偽装が施されていませんが、
これは匍匐での行動を前提として動きやすくするためのものです
ギリースーツは状況に合わせて自作するものですが、このタイプはもしかして初公開?

こちらは84mm無反動砲
スウェーデンで開発された使い勝手のいい無反動砲で、対戦車用としてだけでなくトーチカを潰したり
煙幕を張ったり照明弾を上げたりするのにも使われます
対戦車火力としては01式軽MATのほうが上ですが、用途の広さから今後も活躍は続くようです
現在陸自が保有しているのはカールグスタフM2というタイプですが、より軽量なM3の採用も決定しています


こちらは、大きい只さん・指向性散弾が青い風船を割る様子
複数の兵員を制圧するために多数の鉄球を撒き散らすものですが、結構大きな音がします
なお手前では小銃射撃を受けた人型標的が燃えていますが、これは仕掛けによるものなんですかね?


つづいてヘリ火力の展示が予定されていましたが天候不良により中止となり、戦車火力の展示に移ります
泥を巻き上げつつ疾走する90式戦車(左)と10式戦車(右)
路面状況が悪いからこそ見れたかっこいい姿ですな
しかし、10の車体前面下部にある操縦手用?のカメラは泥で塞がれ易そうだなと思ったり
10は90より一回り小さいのですが、砲塔の中空装甲(というかカバー)のためか同じような大きさに見えます

姿勢制御しつつ陣地から射撃する10式戦車
ちょっと遅れ気味ですが初めて10の発砲炎が撮れましたw
この画像では出していませんが車長が頭を出したまま射撃する場面もあり、
現用戦車でもみほみたいなことするんだなーなんて思いました
空挺降下は当然のごとく中止となり前段演習が終了
整地ののち11時20分ころから後段演習が開始されます
後段演習では、ストーリーに沿って陸海空統合作戦の流れが展示されます…が天候はあまり変わりません
まずは海上を進んでくる敵部隊に対し、海自のP-3C哨戒機と空自のF-2戦闘機が
偵察・攻撃を行いますが視界不良から姿を現さずorz


地上では88式地対艦誘導弾(左)や96式多目的誘導弾システム(右)等が対艦攻撃を行います
去年はSSM-1のみでしたが、今年は上陸舟艇を狙うMPMSとMMPMも登場
なお、左画像の奥にいる車両はSSM-1の捜索評定レーダー装置JTPSーP15です
これらの攻撃により敵の一部に損害をあたえたものの、残る部隊に上陸されたため地上戦闘へと移行します
ここでヘリ部隊が登場するはずでしたが天候不(ry


こちらは、軽装甲機動車(左)と87式偵察警戒車(右)による地上偵察の様子
陸自偵察隊も装備が充実してきましたね
なお87式偵察警戒車の後継として近接戦闘車(偵察型)が計画されていますが、
機動戦闘車や他のファミリー車両との関係がどうなるのかよくわかりません
NBC偵察車を先につくっちゃったのはどう考えるべきなんでしょうかねぇ…?

地上偵察により敵状が判明したため、特科火力の支援の下で戦車等が攻撃を行います
こちらは陣地において射撃する74式戦車
またしても微妙な感じですがなんとか発砲炎を捉えました
なお74の特徴的な流線型の砲塔は、砲弾を受け流すことや実質的な装甲厚を増すことを目的としています

こちらは35mm機関砲を連射する89式装甲戦闘車
戦車に随伴して7名の兵員を輸送することができ、機関砲や対戦車ミサイルによる強力な火力も有しています
車体の兵員室にあるガンポート(銃眼)からの小銃射撃を観てみたいですが、
地味なので総火演で披露されることはないと思います…w
なお、99式自走155mm榴弾砲はこの車体がベースとなっています


敵の抵抗が弱まったところで、突撃路を確保するべく92式地雷原処理車が
処理用ロケットを投射し地雷を誘爆させます
右の画像には写っていませんが、誘爆させた際には衝撃波?が広がる様子が霧により目視できました

地雷が処理されたため突撃を開始する10式戦車小隊
路面状況が悪いにもかかわらず、軽快に息の合った機動を見せます
なお、現代の戦車小隊は3ないし4輌の戦車で編成されており、(画像には3輌しか写っていませんが)
10の小隊も4輌で編成されています

同様に突撃する90式戦車小隊
上空では唯一の出番となったヘリ部隊が続きます
なお、先頭の90は92式地雷原処理ローラを装着するための金具を装備しており、
最後尾の90はドーザ(排土板)を装備しています

突撃中に発見した敵歩兵を同軸機銃で掃射する90
同軸機銃とは主砲と同じ方向を向くよう装備された機関銃のことで、
非装甲目標への攻撃や主砲照準などに用いられます

そして、最後に戦車や装甲戦闘車が発煙弾を発射し突撃!!
そんなこんなで後段演習も終了しました
引き続いて装備品展示が行われましたが、気力と体力が限界に近かったため見学せずに帰路に就きます
後に知ったことですが、装備品展示では後段演習に登場した88式地対艦誘導弾の後継である
12式地対艦誘導弾(試供品)が初公開されたそうですorz
帰路に就くといっても、御殿場駅へのシャトルバスは1~2時間待ち
徒歩で駅に向かう猛者たちを横目に心が折れそうになりながらも並んでいると、晴れ間がでてきました
あと数時間早ければ…
路面状況のせいかシャトルバスの汚れっぷりが尋常ではなかったのが印象的でしたw
疲労困憊で御殿場駅に到着すると、なにやら人だかりが
どうやら総火演に合わせて自衛隊の町・御殿場をPRするためのイベントを催しているようです
地元物産の出店や音楽演奏に加えすごいものが展示されています

こちらは旧日本軍の九五式軽戦車のレプリカ
もとは太平洋戦争を描くアメリカのドラマ『ザ・パシフィック』の撮影用につくられたものですが、
現在はNPO法人「防衛技術博物館を創る会」の代表の方が所有されているとのこと
九七式中戦車チハとともに日本軍の主力をつとめた、個人的に一番好きな日本戦車です

こちらは1942年製造の実物ジープ
プラモデルメーカー「ファインモールド」が所有しており、ガルパン痛ジープと化しています
現在この痛車仕様のキットが発売中とのことw
なお、手前の秋山殿ののぼりは演習場の出店にも掲げられていました
キモオタらしく写真を撮っていると、私を呼ぶ声が
おねーさん「すみません、T〇Sの朝〇バですがお話よろしいですか」
いっくん「オウフwwwな、なんでござるかwwwフヒュウwww」
…そんな感じで総火演はどうだったか、ガルパンを知っているか、集団的自衛権の問題をどう思うか
などについて訊かれ5分ほど語ってきました
ついに全国デビュー!かと思いましたが、翌日放送の朝〇バを観たところ幸か不幸か私は登場せずw
放送されてAA化されたら伝説になったのになぁ…
そんなこんなで御殿場駅を離脱、満員状態の御殿場線に揺られたのち解散となりました
天候に振り回されましたが、なんだかんだで楽しかったです(小並感)
参加者の皆さん、お疲れ様でした!
おまけ

昨年同様、会場で配られた「防衛ホーム」にガルパンの広告が掲載されていました
東富士演習場も一応ガルパンの聖地ですが、今年初参戦の方々は残念でしたね…
この絵のような天気だったらよかったのに
それにしてもOVAと劇場版楽しみだなー
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