【ポケモンBW2】珠ハッサムと珠パルシェンは似ている(ポケモンコラム)


珠ハッサムと珠パルシェンは似ています
まず、どちらもエースとして信頼できるポケモンであり、
1度の積技で指数的に十分な火力を発揮することが出来ます
(竜舞カイリューなどは2舞いしないと全抜きは厳しかったりします)
そのため、この両者が入っている抜き構築では、
いかにこの2匹が積める状況を作り出すかが勝利の鍵になります
また、この2匹はスカーフガブリアスを起点に出来るという点でも似通っています
普通、積みエースと呼ばれるポケモンは、素早さの関係上スカーフガブリアスに止められてしまいがちです
しかし、この2匹はバレットパンチ・氷の礫という先制技の存在により、ガブリアスを上から叩くことが可能です
この2匹は鋼タイプを苦手としている、という点も共通します
どちらも鋼タイプに打点のある技が存在しますが、枠スペースや汎用性の関係上、対鋼技は切る事になります
ただし、全ての鋼に不利になる訳ではなく
珠ハッサムは、メタグロス・ナットレイ・ハッサム(振り方次第)では止められませんし
珠パルシェンは、エアームド・ナットレイ・ハッサム・ヒードラン(振り方次第)では止められません
そして、珠ハッサムを止められるポケモンでも、珠パルシェンは止められなかったり
珠パルシェンが止まるポケモンでも、珠ハッサムなら止まらないということがままあります
(例:ヤドラン(パルシェン×ハッサム○))
ここでシーズン9(3/27~6/25)の環境の変遷を見てみます
今シーズンはキノガッサ・ローブシンの2大格闘を中心とした環境であり、それによるクレセリアの増加が顕著でした
また、クレセリアの増加は同じエスパータイプのラティオスの減少にも繋がっていると考えられます
(ラティオスはローブシンに対する後出しがそこまで安定せず、控えのバンギラスの増加も数の減少に影響していると思います)
ラティオスが減少したことにより、ラティオスよりもSの低い竜、カイリューやガブリアスが動かしやすくなります
さらにこの2匹は、クレセリアを無理やり突破しようとするウルガモスにも強いポケモンであるので
クレセリア入りのパーティにそれとなく採用しているだけでも十分な強さを発揮することが出来たのです
話を珠ハッサムと珠パルシェンに戻します
上記の環境変遷をまとめると、クレセリアの控えに優秀なカイリュー・ガブリアスの増加が見られるというものでしたが
この2匹は珠パルシェンで起点に出来る(出来る可能性の高い)ポケモン達です
控えのバンギラスはもちろん、バンギ・エアームドといった受けループにも強く、
格闘2匹から始まる一連のメタの流れは、珠パルシェンにとって非常に活躍させやすい環境と言えます
一方、珠ハッサムはクレセリアに打点があり、活躍させやすいようにも感じますが
クレセリアがSに振っためざ炎個体の可能性を考えると安定せず、
上手く積んでも相方として優秀なヒードランが出てくるだけで計画が破綻してしまいます
クレセに強いバンギには強いですが、バンギと相性の良いエアームド軸の受けループに打点がないことから、
クレセリアとそれを取り巻くメタの流れは、積みエースの珠ハッサムにとって動かし辛い環境と言えました
また、パルシェンは受けループを見るために採用されがちな、スイクンを苦手としていますが
パルシェンは環境の中心であったキノガッサと同時に採用しやすく、見せ合いでの圧力を掛けることが可能なのに対し
ハッサムは、相性の良いラティオスの減少や、ステロを撒くポケモンがローブシンかキノガッサのどちらかに弱い傾向があり
シーズン9のレート環境では、確実に珠パルシェン>珠ハッサムという図式が成り立っていると感じました
しかし、シーズン9後半になると、この関係にも変化が現れます
具体的にはクレセリアなどの格闘メタの増加により、キノガッサ・ローブシンの数が落ち着き(減ったが十分な数は居る)
むしろパルシェンの増加により、メタグロスの数が増え始めたのです
クレセリアと相性の良いヒードランは水技の可能性を考えると、珠以外のパルシェンを止められるポケモンではなく
エアームドでは、そもそも珠氷柱張りを受けることが不可能なので、パルシェンを見ることが出来なかったからです
逆に、メタグロスはエスパー技・鋼技の存在により環境の中心にいたローブシン・バンギラスに圧力を掛けられるポケモンであり
クレセリアに対してもエスパー・氷技半減の高い耐久により、有利に試合を動させるポケモンです
パルシェンのストッパーとなれるという点でも、非常に有用なポケモンとして台頭してきたのです
これに関連し、メタグロス入りが増えたことで、同じエスパータイプであるクレセリアは採用しづらく、
クレセリア軸の構築は減少を始めます
つまりは取り巻きであるヒードランやエアームドの数も減り始めました
これが追い風となるのが、珠ハッサムです
ヒードランやエアームドといった天敵が減少している中、珠ハッサムは動かしやすくなり
何よりパルシェンを止めるために採用されるメタグロスでは、珠ハッサムを止められないからです
もちろん今後、珠ハッサムが増加すれば再びヒードラン・エアームドは増えてくるでしょう
長くなってしまいましたが、ここまでの話をまとめます
珠ハッサムと珠パルシェンは似ているポケモンです
しかしその関係性はシーソーのようなもので、珠ハッサムが増えれば珠パルシェンは減り
逆に珠パルシェンが増えれば珠ハッサムが動かしやすくなる環境となるのです
珠ハッサムと珠パルシェンは同じポジションをレギュラー争いしているポケモンと言えます
シーズン9後半では珠パルシェンと珠ハッサムの刺さり具合は半々でした
シーズン10以降ではこの関係性が動いてくることが予想されます
大切なのは、環境においてこの2匹のどちらが刺さっているかを見極め、
環境の中心をとらえ続ける視点を持つことだと思います
その視点がブレなければ、常に勝ち続けることも不可能ではないかもしれません
以上
(編集者:飛びイカ)
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