「ガールズ&パンツァー」第11話レビュー




戦車道高校生全国大会決勝戦、開始早々黒森峰女学園の強力な戦車群から攻撃を受けた大洗女子学園
この決勝戦が初試合となったアリクイさんチームは、操縦ミスからいきなり撃破されてしまいます
隊長・西住まほの乗るティーガーⅠや副隊長・逸見エリカの乗るティーガーⅡを先頭に迫りくる黒森峰!!

第11話 激戦です!




装甲の薄い車体後部にケーニヒスティーガーの88mm砲弾をくらった三式中戦車ですが、
謎カーボンのおかげで乗員は無事な様子
胸をなでおろすみほですが、状況は黒森峰に砲撃されつつ追い立てられるという厳しいものです




ここでみほは「もくもく作戦」の発動を指示
各車に伝達したのちボタンを押すと、車体後部から煙幕が放出され大洗女子各車を包み隠します
なお、戦車が装備する発煙装置は発煙弾を発射するものが一般的ですが、
エンジン排気を利用して発煙するものもあります




これを見たエリカは構わず砲撃しようとしますが、まほに止められます
まほ「下手にむこうの作戦に乗るな。無駄弾を撃たせるつもりだろう」
黒森峰の参加車両は大口径砲を搭載したものばかりで、強力ではありますが搭載弾数が
比較的少ないという問題があります
エリカ車が同軸機銃を撃って大洗女子の位置を確認すると坂道に向かっているようで、
まほは足の遅いポルシェティーガーがいるため充分時間はあると判断
ちなみに、右上の画像でまほの右にティーガーの車内灯がみえますが、実物もこのように青色でした




「もくもく作戦」をみて驚くペコちゃんに対して、
ダージリン「All is Fair in Love and War. 恋と戦いはあらゆることが正当化されるのよ」
ペコちゃん(華麗にスルーして)「あ、煙幕はれてきました!」
エリカが前方を見据えると、大洗女子が予想以上に遠くまで進んでいます!




どうやらポルシェティーガーを他の車輛で牽引しながら進んだようです
これに感心するカチューシャと後頭部に全神経を集中させる(?w)ノンナ
黒森峰に再度捕捉されたため、続けてみほは「パラリラ作戦」を指示します




「パラリラ作戦」は、手の空いている八九式中戦車とルノーB1bisが煙幕を出しながら
蛇行することで、広範囲を包み隠すというもの
操縦手のゴモヨと忍はかなり辛そうですが、大洗女子は再び黒森峰の視界から逃れることに成功します




当初の作戦通り有利な場所に到達するべく、煙幕を利用して疾走する大洗女子
追う黒森峰は、全車に榴弾を射撃させ爆風で煙幕を吹き飛ばそうとします
無意識に大洗女子を応援していることを指摘されて赤面するペコちゃんブッヒイイイイィィィ!!




ここで主力と分かれて行動していたカメさんチームが登場
ヘッツァーらしく茂みに隠れながら黒森峰を側面から攻撃します
今回も砲手を務める会長の正確な砲撃により、撃破まではできずともヤークトパンターとパンターの履帯を破壊!
ヘッツァーは反撃を受ける前に後退し、黒森峰も深追いせず大洗主力の方へ進撃します




カメさんチームが時間を稼いでいる間に、大洗女子主力は高地の頂上付近に布陣
高いところから砲撃することで比較的装甲の薄い車体上部を狙おうという考えのようです
ふもとに到着した黒森峰は全車横一列に停止させて睨み合い、まさに嵐の前の静けさといった状況です
なお大洗女子各車は戦車壕に入っていますが、これは急いで掘った訳ではなく
ここが戦車道の試合場であるがゆえ元々掘ってあったとのこと




状況を確認したまほは、大洗女子を囲むように進むよう指示
みほはこれをみて、各車に砲撃を開始させます
エルヴィン「やった!次、1時のラングだ!」
左衛門佐「ラングってどれだ?」
エルヴィン「ヘッツァーのお兄ちゃんみたいなやつ!」
なおラングとは「長い(=長砲身)」という意味で、Ⅳ号戦車をベースに開発されたⅣ号駆逐戦車の
長砲身Ver.であるⅣ号戦車/70(V)のことです
瞬く間にカバさん・あんこうチームが1輌ずつ撃破し、テンションMAXな新三郎




ここでまほは、前面装甲が250mm(傾斜あり)に達する重装甲のヤークトティーガーを
正面に配置し、盾とする作戦に出ます
大洗女子の攻撃をヤークトティーガーで弾きつつ凄まじい反撃を加える黒森峰
戦車壕に守られた大洗女子は撃破された車両こそ無いものの、このままでは撃ち負けると感じ始めます




遠くからは火山が噴火しているように見えるほどの凄まじい砲撃戦
どうやらまほは大洗女子がここに陣を構えることは想定していたようで、じわじわと着実に接近していきます
2輌撃破で十分と判断したみほは、この高地からの撤退を決意
しかし退路がふさがれた状態であるため、カメさんチームが「おちょくり作戦」を開始します




高地に向かって進むカメさんチームは、先ほど履帯を破壊したヤークトパンターと遭遇すると
再び履帯を破壊してさらに進撃します
ヤクパン車長
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
このヤークトパンターに関して、交換した転輪の色が他と違っているのが芸が細かいですね




さらにカメさんチームは黒森峰が集まっている真っ只中に突入!
味方を撃ちかねないため射撃しづらい黒森峰各車を大洗女子主力の砲撃が襲い、戦力差は17対7に
ケイ「黒森峰は隊列を組んで正確に攻撃する訓練は積んでるけど、その分突発的な事に対処できない」
アリサ「マニュアルが崩れてパニックになってるわけですね」
去年の決勝戦でフラッグ車車長だったみほが仲間を助けるため降車した際に、
残された乗員が適切に対応せずに停車してしまったのもこのあたりが原因なのかもしれません




「おちょくり作戦」により包囲が崩れたところで、一列縦隊で高地から撤退する大洗女子
先頭を行く重装甲のポルシェティーガーが敵弾を弾き、最後尾のルノーB1bisが煙幕で追撃を妨害します
近くにいたのが無砲塔のラングやエレファントだったことも有利にはたらいたのかもしれません




追撃を振り切るため全力で走る大洗女子ですが、ここでポルシェティーガーの機関部に異常が発生
これはみほが置いていくか否かの決断を迫られる…と思いきや、車長ナカジマはなんと走りながら修理します!
ナカジマ「はいはい、大丈夫でちゅよー」
ここでエリカの乗るケーニヒスティーガーが追いついてきて、フラッグ車たるⅣ号戦車に狙いをつけます
砲手が狙おうとしたその時、左側の転輪が外れてしまい操縦不能に
ダージリンいわく、プラウダ高対策のための重戦車運用が大洗女子相手で裏目に出たとのこと
重量級車両の足回りの弱さや燃費の悪さが影響したようです




追撃をかなり離すことができたところで、目的地へ向かうために橋の無い川を渡る大洗女子
深さは1mほどながらかなりの水量があるようなので、軽い戦車が流されないように上流にポルシェティーガー、
下流に八九式中戦車を配置して渡河します
川の真ん中あたりまで進んだところで、なんとM3リーがエンスト!
ちなみに、右下の画像からわかるようにM3リーの操縦手は変速機の上にまたがるように座ります
したがって桂利奈ちゃんを正面下寄りから見ると…




再始動を試みてもうまくいかず涙目になる桂利奈ちゃん
黒森峰が迫っているため先に行くよう伝えるウサギさんチームですが、放っておけば
水流で戦車が横転しかねないという危険な状況です
決断を迫られたみほの頭には昨年の決勝戦の出来事がよぎりますが…
沙織「行ってあげなよ。こっちは私達がみるから!」




牽引用金属ワイヤーに括り付けたロープを体に結んだみほは、横に並んで停車した戦車の上を八艘飛びします!
金属ワイヤーは重いので、M3リーまで移動した後にロープでワイヤーを手繰り寄せるようです
Ⅳ号戦車内では、
麻子「前進することより、仲間を助けることを選ぶとはな」
華「みほさんはやっぱり、みほさんね♪」
優花里「だからみんな、西住殿に着いていけるんです。そして私達はここまで来れたんです!」
沙織「そうだね!」
これを観るしほさんの心中は如何ばかりか…




無事M3リーに辿り着いたみほとウサギさんチームは、ロープを引っ張って金属ワイヤーを手繰り寄せます
優花里が測距儀で後方を確認すると黒森峰が2.5kmまで迫っており、
無砲塔のⅢ号突撃砲以外が射撃してみほたちを援護します
涙目になりながら感謝の言葉を口にするウサギさんチームに、素敵な笑顔で応えるみほ
これは惚れますわ(迫真)




これを見ていたエリカは、
エリカ「相変わらず甘いわね。その甘さが命取りなのよ」
ここでカメさんチームが黒森峰の後ろから忍び寄りますが、まほに発見されやむなく撤退
丘が邪魔で攻撃しづらい黒森峰は射撃位置につくため前進します




金属ワイヤーで他の戦車に牽引してもらいながら再始動を試みていたウサギさんチームですが、
祈りが通じたのかエンジンが動き始めます
これにより速力を増した大洗女子は攻撃される前に渡河を完了し市街地へ向かいます
右下の画像のまほさんかっこよすぎワロタ




カメさんチームと合流した大洗女子はレンガ造りの橋を渡りますが、最後尾のレオポンチームが
走り抜けると同時に崩壊してしまいます!(ナウシカのオマージュ?)
これにより追いかける黒森峰は迂回せざるを得なくなります
なお、この橋の名前は「玲萬言橋」となっていますが、これはライン川に架けられ二次大戦末期に
戦略的に重要となった「レマゲン橋」(正式名称ルーデンドルフ橋)が元ネタです
ちなみに、この橋は傑作戦争映画「レマゲン鉄橋」で有名ですが、この映画のOP曲は
「よゐこの無人島0円生活」でよく使われるあの曲です




落橋により時間が稼げた大洗女子は新たな落伍車もなく市街地に到着します
そのとき、主力とは別行動を取っていた黒森峰のⅢ号戦車がパンチラ(パンツァーがチラッ)
沙織「Ⅲ号だよ!Hかな?Gかな?…つか一目で戦車の種類が分かっちゃう私ってどうなの…」
すごくいいと思います(ミリオタ並みの感想)
黒森峰主力と合流されると厄介なので、早めに撃破しようと全車で追いかけます




建物の間で停車したⅢ号戦車を狙おうとカモさんチームが前に出ますが、両車の間に何やら巨大なものが…
そど子「壁?門?・・・戦車ぁ!?」
優花里「マウスです!」
マウスは二次大戦後期にドイツで試作された自重188トンの超重戦車で、55口径128mmの主砲と
36.5口径75mmの副砲を並列に搭載しています
比類なき大火力・重装甲でポルシェティーガーと同じ「ガス・エレクトリック方式」を採用した
まさにラスボスですが、例によって機動力に不安があり形になったのは2輌だけでした




みほが退却するよう呼びかけますが、マウスが主砲を発射!
杏「やーらーれーたー(棒)」
柚子「やられてませんっ!」
桃ちゃん「近くに着弾しただけです!」
大洗女子全車が応射しますが容易に弾かれ、反対にカモさんチームとカバさんチームが撃破されてしまいます
なお、このシーンのBGMはドイツの行進歌「パンツァー・リート」で、
映画「バルジ大作戦」にてドイツ戦車兵が合唱するシーンでも有名です




2輌撃破されて戦力差は17対5に広がり、さらに厳しい状況に陥る大洗女子
一方黒森峰は、市街地に向かって傘型隊形(パンツァーカイル)で平原を進みます
姉妹が相対する決勝戦の行方は如何に!?




そんなところで今回はおしまい
ED映像はⅣ号戦車D型/H型仕様に乗るあんこうチームが登場
最終回ではどんな活躍をみせてくれるのでしょうか

次回、「あとには退けない戦いです!」
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