「ガールズ&パンツァー」第8話レビュー




流氷が浮かぶ海域を航行するプラウダ高校学園艦
艦内では、ロシア(ソ連)っぽいプラウダ高校の隊長カチューシャ(右上の画像)と
聖グロリアーナ女学院の隊長ダージリンが紅茶をたしなんでいます
プラウダ高校の副隊長ノンナは給仕をしつつダージリンに対して、
ノンナ「準決勝は残念でしたね」
聖グロは準決勝で黒森峰と対戦し敗れたようです(見たかった…)
一方、準決勝で大洗女子と対戦するプラウダは、相手が無名校ゆえ余裕の様子です
なお、ノンナの中の人はロシア大好き声優・上坂すみれさんで、早速
ロシア語が飛び出します…w

第8話 プラウダ戦です!




大洗女子の戦車格納庫では、前回回収してきたルノーB1bisの整備と、43(又は48)口径7.5cm戦車砲の
Ⅳ号戦車への取り付けが自動車部の手によって完了したようです
さらにⅣ号戦車は、増加装甲を取り付けたりハッチを交換したりしてF2型っぽく仕上げてくれました
OPにずっと登場していた自動車部の皆さんですが、みほ達と会話をしたのは初めてです
今後参戦しないかなぁ(すっとぼけ




現状の人数ではルノーの乗員が足りないということで登場したのは、園みどり子(そど子)、
後藤モヨ子(ゴモヨ)、金春希美(パゾ美)の風紀委員3人組でした
乗車のルノーB1bisがカモっぽいということで「カモさんチーム」と名付けられた風紀委員チームですが、
そど子は早速「トムとジェリー的仲の良さ」の麻子と言い合いを始めます…w
なお、風紀委員3人の声は全員井澤詩織さんが担当されています




メンバーが揃ったところで、桃ちゃんが「準決勝にも絶対勝つ、負けたら終わりだ」と気勢を上げたのに対し、
1年生チームが「また次もある」と言うと、
桃ちゃん「それではだめなんだ!!」
( ゚д゚)
杏「勝たなきゃだめなんだよね…」
これはいよいよ廃校フラグがはっきり見えてきたか…?
杏は去り際に、後で大事な話があるので生徒会室に来るようみほに告げます




学校終わりに生徒会室を訪れたみほ
ルーレットで決まった準決勝の試合会場に向かう学園艦は北緯50°を越え、外をみると雪が降っています
こたつに入り、あんこう鍋やあんこうの唐揚げを勧めてくる生徒会メンバーですが、
なにやらしんみりとした表情で思い出話を語り始めます
ちなみに、桃ちゃんが着ているのはドイツ空軍の革ジャンとのこと


結局最後まで「大事な話」を聞けなかったみほ
みほが帰った後の生徒会室では、
桃ちゃん「言えなかったじゃないですか…」
杏「これでいいんだよ。転校してきたばかりで、重荷背負わせるのもなんだし」


一方みほの実家では、新聞記事を見たみほの母親・西住しほさんがビキビキきている様子
戦車道が嫌で実家を出たみほが、勝手に再び戦車道をやっていることに怒っているようです
西住流の在り方を語るしほさんに対してまほは、
まほ「私はお母様と一緒で西住流そのものです。でも、みほは…」
まほはみほのことを気にしているようです
しほ「準決勝は私も見に行く。あの子に勘当を言い渡すためにね」
母親に「2度と敷居をまたがせない」と言われた華と同じ境遇になってしまいました…




寒冷地での試合となるプラウダ戦に備えて準備する大洗女子の面々
左上の画像では沙織が毛糸のパンツを持っていますが、穿いてないのでセーフということでしょうか
準決勝で観客も増えるからメイクしようかと話すウサギさんチームに、校則違反だと噛みつくそど子
そんなそど子に対してエルヴィンは、
エルヴィン「自分の人生は、自分で演出する(キリッ」
この台詞は、エルヴィンのソウルネームの元ネタ・ロンメル将軍の名言です


自分の部屋でプラウダ戦の戦術を練るみほ
戦車数では、大洗6輌:プラウダ15輌とサンダース戦以上の戦力差で苦戦が予想されます
引いてからの反撃が得意というプラウダ高に対し、みほは挑発に乗らず慎重に戦おうと決めます




そんなこんなで試合当日、両校の学園艦が入港し試合会場に展開します
かなりの積雪がある試合会場のため、Ⅲ号突撃砲の履帯を冬用のヴィンターケッテ(幅増しして接地圧を低減)
に交換し、ラジエーターに不凍液を入れるなど準備は万端です
大洗女子各チームはというと、ウサギさんチームが雪合戦を始めたり、カバさんチームが雪像を造ったりと
かなりリラックスしている様子です
ちなみに、左上の画像のプラウダ高校学園艦(右)は、ソ連/ロシア海軍の
キエフ級重航空巡洋艦(空母)がモデルです




そこにやってきたのは、ソ連が二次大戦で用いた自走多連装ロケット砲・カチューシャ(BMー13?)
降りてきたのは、プラウダ高の隊長“地吹雪の”カチューシャと、副隊長“ブリザードの”ノンナでした
握手を求める杏に身長で負けていることを不満に思ったカチューシャは、ノンナに肩車してもらい、
カチューシャ「よくもカチューシャを侮辱したわね!粛清してやる!!」
などと、非常にソ連っぽいことを言い出します
さらに、みほを見つけると、
カチューシャ「去年はありがとう。あなたのおかげで私達、優勝できたわ」
去年の決勝戦でみほが乗っていた黒森峰フラッグ車を撃破したのがカチューシャで、
その功績から隊長に就任したとのこと
ちなみに、このシーンのBGMはチャイコフスキーのくるみ割り人形「こんぺいとうの踊り」です




試合開始前のブリーフィングにて、みほは事前に考えていたようにフラッグ車(今回は八九式中戦車)を
守りつつ慎重に攻めようと提案しますが、連勝で勢いづいている一同は一気に攻めようと言い出します
「みんなが勢いにのっているのなら」とみほも賛同し、作戦は決しました
この判断が吉と出るか凶と出るか…
ちなみに、左上の画像にある聖グロの車両はインド型装輪装甲車です




さっそく試合開始!!
プラウダ高校は、全15輌(T-34/76×7、T-34/85×6、IS-2、KV-2)の戦車が隊形を組み進撃しています
カチューシャ「いーい?あいつらにやられた車両は全員シベリア送り25ルーブルよ!」
ノンナ「日の当たらない教室で、25日間の補習ってことですね」
なお、「シベリア送り25ルーブル」の元ネタはソ連の作家・ソルジェニーツィンの記録文学「収容所群島」とのこと
全員のураааааа!!(ウラー、ロシア語で『万歳』)の後、
突然ノンナとカチューシャがロシアの戦時歌謡「カチューシャ」をロシア語で歌いだします
独ソ戦下のソ連で広く愛されたこの曲は日本ではロシア民謡として知られていますが、3、4番の
「国境警備にあたる兵士を故郷の恋人が想って歌う」という歌詞からもわかるように、戦時歌謡ともいうべきものです




対する大洗女子も密集隊形で進撃中
かなり寒いようですが例によってキューポラから顔を出すみほに、優花里がココアを渡します
しかし、早くもプラウダ高校の斥候(偵察)に発見されてしまいます
斥候「敵は全車北東方面に走行中、時速約20km」
カチューシャ「ふ~ん、一気に勝負に出る気?生意気な!」




斜面を登りきれないカモさんチームのルノーB1bisですが、麻子が操縦を代わってなんとか登りきれました
斜面に対して直角でなく斜めに登ることで、斜度を緩やかにしたようです
さらに雪が壁のように積もった場所に突き当たったⅣ号戦車は、遅延信管の榴弾で雪壁を撃って道をつくります
指示もないのにみほの言葉と状況から(?)とっさに榴弾を込めた優花里はさすがです!




リスを見つけて色めき立つウサギさんチーム
右上の画像では、いつも虚空を見つめていた丸山紗希ちゃんが笑っています…w
一方カバさんチームは、
エルヴィン「雪、ロシア、戦争と聞くと…」
カエサル「スターリングラードを連想するな」
おりょう「縁起でもないぜよ」
スターリングラード攻防戦は、独ソ戦においてソ連の都市・スターリングラードをめぐって繰り広げられた戦いで、
市街戦ゆえドイツ軍は得意の機動力を活かせず激しい消耗戦となった結果、ソ連軍に包囲殲滅された
ドイツと枢軸軍の戦死者は最終的に30万にも及びました
あからさまなフラグですが…




進撃中にT-34/76を3輌発見した大洗女子はすぐさま攻撃、うち2輌を撃破します!
昨年優勝校相手に先制し喜ぶ一同ですが、みほは浮かない顔
みほ「うまくいき過ぎる…」




残ったプラウダの1輌は脱出が図ったため、大洗女子は全車で追撃します
沙織「なんで逃げてるの?」
優花里「こっちが全車両で追いかけているからじゃないですか」
沙織「そうだよね~!なぜか追うと逃げるよね、男って!」
しばらく進むと5輌のT-34が待ち構えているのが見えてきました
そのなかには、フラッグ車のT-34/76もあります!!




チャンスとみた桃ちゃんの号令一下、各車が突撃し砲撃をくわえます
フラッグ車を守るT-34/851輌をカバさんチームが撃破し、戦力差は大洗6:プラウダ12となります
カバさんチームは、正面からでも狙える弱点である砲塔基部(砲塔と車体のつなぎ目)を狙って撃破したようです
ビューティフォー




フラッグ車を守りつつ後退するプラウダに対し、勢いづいた大洗女子各車はみほの制止も聞かず追撃します
追撃した結果行き着いたのは、家が立ち並ぶ村でした(ここも普段は人が住んでいるのでしょう…)
家を盾に使って大洗女子の砲撃を回避するプラウダ高のフラッグ車
なお、プラウダ高校のフラッグ車に乗っているのはカチューシャでもノンナでもなく、
校内で最も操縦の上手いチームとのこと




全車がプラウダ高のフラッグ車に集中していたとき、みほが振り返るとそこには迫り来るT-34が!
別の方向に移動しようとしますが、時すでに遅くプラウダ高に包囲されてしまいます!!
なお、左下の画像は雪(地面)を掘った穴から現れたIS-2重戦車です
この戦車は二次大戦後期にソ連が使用した重戦車で、装填に時間が掛かるなどの欠点を抱えながらも
搭載する強力な122mm砲でドイツ軍のティーガーⅠとも渡り合いました




プラウダ高に包囲され、全方位からの集中砲火を浴びる大洗女子
ウサギさんチームのM3中戦車は、車体の75mm砲に敵弾が命中し主砲使用不能となります
村自体からの脱出は困難と判断したみほは、敵の見えない南西にある大きな建物に移動するよう指示します




建物に入ろうとしたⅢ号突撃砲ですが、履帯(キャタピラ)に敵弾を浴び走行不能になってしまいます
Ⅳ号戦車がⅢ突を押して入ろうとしますが、Ⅳ号戦車も被弾し砲塔が故障
それでもⅢ突を押し込み、建物内に退避します




プラウダ高は建物を砲撃しますが、しばらくすると止みます
外を見ると、白旗を掲げた軍使役のプラウダ高生徒がやってきます
しかし雪景色にスカートとは、見てるこっちが寒くなりますね…だがそれがいい




軍使いわくカチューシャは、
軍使「『降伏しなさい、全員土下座すれば許してやる』だそうです」
桃ちゃん「なんだと!?ナッツ!!」
ナッツ!(NUTS!)とは、「クソくらえ!」のような意味ですが、二次大戦後期にベルギーで繰り広げられた
バストーニュの戦いにおいて、ドイツ軍の降伏勧告に対してアメリカ陸軍第101空挺師団師団長代理
マコーリフ准将が放った言葉として知られています
カチューシャは降伏勧告に対する回答を
徹底抗戦すべきという意見のようです
しかしみほは、この状況で戦いを続けるとケガ人が出るかもしれないと考え、降伏やむなしと主張しますが…




桃ちゃんは降伏することに強硬に反対します
「戦車道は戦争ではない、私はこの学校に来て戦車道の楽しさを知った」と語るみほに対し桃ちゃんは、
桃ちゃん「負けたら我が校は無くなるんだぞ!!」
みほ「え…?学校が、無くなる…?」
杏「河嶋の言うとおりだ。この全国大会で優勝しなければ我が校は廃校になる」
ですよねー…
涙目桃ちゃんきゃわわ




そんなところで今回はおしまい
ED映像はルノーB1bisに乗るカモさんチームが登場
砲塔と車体に搭載された戦車砲、全体が装甲板に覆われた足回りなど面白い形の戦車ですね

次回、「絶体絶命です!」
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