IKAROS、冬眠から目覚める
IKAROS(Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun)は、
2010(平成22)年にJAXAが打ち上げた小型ソーラー電力セイル実証機です。
ソーラー電力セイルとは和名に直せば「太陽帆」の事で、超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進む宇宙船です。
俗に「宇宙ヨット」とも呼ばれ、アニメや映画等のSF作品ではお馴染みの存在です。
実際に太陽帆航行を史上初めて行ったのが、この日本のIKAROSです。

ソーラーセイルは化学推進や電気推進に比べ推力は小さいものの、
太陽光を十分に受けられれば、燃料を消費せずに宇宙空間を進む事が出来るという利点があります。
①大型膜面及び展開機構の開発と展開制御技術の確立
②太陽電池セルを搭載したソーラー電力セイルからの集電
③光子セイルによる加速実証と加速性能の推定
④操舵装置の搭載による光子セイルを用いた航行技術 ・ 方向制御技術の確立
打ち上げ後IKAROSはこれらの技術実証を続々と達成し、大成功と言って差し支えない成果を上げました。
(打ち上げの様子)
そんなIKAROSは今年1月6日までに半年間に渡る定常運用を終了。
冬眠モード(発生電力低下による搭載機器シャットダウン)に移行した事が確認されていました。
冬眠モードへの移行後、月2回のペースでIKAROSの探索を実施していましたが、中々発見には至りませんでした。
しかし去る9月6日(木)、とうとうIKAROSらしき電波を発見。
2日後の9月8日(土)にこれがIKAROSである事を確認したという事です。
これによりIKAROSが冬眠モードから目覚め、復旧した事が分かりました。
〈参考〉
●~翼を広げて~ IKAROS(イカロス)専門チャンネル
●JAXA/小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」
同時打ち上げ機の「あかつき」も金星へのリベンジ、成功して欲しいですなぁ・・・
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