オリオン宇宙船のテスト機体がNASAに搬入
スペースシャトルの後継機としてNASAが開発を進める「オリオン宇宙船」。
そのテスト機体がルイジアナ州ニューオリンズにあるミショー組立工場での溶接工程を終え、
今月2日には最終的な組立等を行うケネディ宇宙センターへと搬入されました。
同日には記念式典も開催され、有力政治家も駆け付ける等期待の高さをにじませました。

オリオン宇宙船は元々、ブッシュ政権時に計画されていた
月の有人探査を目的とする「コンステレーション計画」用の物。
しかし同計画がオバマ政権により中止された事で、
オリオンも開発中止へと追い込まれていました。
その後国際宇宙ステーション(ISS)への物資 ・ 人員輸送に
オリオンを用いる運びとなり、何とか開発も再開。
加えて、小惑星の有人探査というミッションも担う事となり、
俄然力の入るプロジェクトとなっています。
オリオンは4人乗りのカプセル型宇宙船で、形態としては「アポロ宇宙船」に似通っています。
今回のテスト機体はその名が示す通り、あくまで “テスト用” 。
再来年(2014年)に無人での試験飛行を行う予定です。

テスト機体の打ち上げを担当するのは「Delta IV Heavy」ロケット。
Delta IVシリーズ最強機で、本来有人機打ち上げ用ではありませんが、
まぁ無人のテスト機だからおkって所でしょうかw
記念すべき第1回試験飛行は、「The Exploration Flight Test 1(EFT-1)」のミッション名で、
Delta IV Heavyによって高度5,800kmの高さまで打ち上げられた後、地球に帰還。
大気圏再突入時の速度は実に25,000ml/h(40,225km/h)にもなり、
これは地球低周回軌道からの帰還時より大幅に負荷がかかる、月飛行からの帰還をイメージしたものです。
この試験飛行によって耐熱シールド等の性能確認を実施し、問題が無ければ次のステップへ。

2017年には再び無人で試験飛行を行う予定で、
現在開発中のロケット「SLS(Space Launch System)」を用いて、
「アポロ計画」以来となる月周回飛行を行うとしています。
また、こうした無人試験の積み重ねの上にあるのは有人試験。
順調に行けば2021年には初の有人フライトを実施する計画です。
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彡 / <オーリオンをなーぞるーこんなー深いよーるー・・・・・・
/ヾ く __
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