ATD-X “心神” が3月末から組み立て中
防衛省技術研究本部が平成12年度から研究を行っている先進技術実証機(ATD-X)“心神” が製造段階に移行し、
三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所飛島工場にて機体の組み立てが開始されました。
なお、今回組み立てが行われているのは「実大構造試験供試体」。
平たく言って “心神” の設計妥当性を確認するため、機体主要構造部の強度データ等を取得する強度試験に用いる物で、
実際に飛行試験を行う機体ではありません。


“心神” は三菱重工を筆頭に、日本の航空機メーカーが総力を結集して開発に当たる純国産機。
●機体前部のキャノピーや操縦席周辺・・・川崎重工業
●中央胴体部・・・三菱重工
●主翼と水平 ・ 垂直尾翼・・・富士重工業
●エンジン・・・IHI
というように機体各部を各メーカーが分担して製造し、最終的な組み立てを三菱重工の小牧南工場で行います。
ステルス性や機動性、格闘性能等の技術を実証する機体で、
各種試験を行う事で、後の純国産の航空自衛隊用戦闘機開発に活かす事を目的としています。

各国の第5世代機大きさ比べ。
左から、
● “空中秋山澪” の非公式愛称でお馴染み、中国のJ-20(殲-20)
●2016年の配備開始を目指すロシアのPAK-FA/T-50
●この中では唯一実戦配備されている 『世界最強の戦闘機』 、アメリカのF-22
●海軍向けに艦載型として製造されるアメリカのF-35C
●国産開発を目指しているとされる韓国のKFX-201
●日本のATD-X
こう見ると “心神” が異様に小さいように思えますが、それも当然。
“心神” はあくまで技術実証機であって、本物の戦闘機ではないからです。
“心神” の研究試作は、現在の実大構造試験供試体の組み立てを皮切りに、
次にいよいよ「飛行試験機」の製作を行い、2年後の2014年の初飛行を目指すとしています。
予定ではその後2年に渡り、技研本部と空自が飛行試験やステルス性能試験等を実施するようです。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | U (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | } ミ ピコッ
. ヽ } ミ /\ ,☆____
ヽ ノ \ \ / \
/ く \. /\/ ─ ─ \ “心神” の結果を反映した次期国産機とF-35・・・
| `ー一⌒) / (●) (●) \ どっちが先に配備になるかな?
| i´ ̄ ̄ ̄ \ | (__人__) |
.\_ ` ⌒´ /
./ \
もう何か結局F-35はキャンセルされるような気がしてきた今日この頃。
- 関連記事
-
- 空想と現実の “DDH-182” (2012/06/07)
- 今年度から調達開始となる「12式地対艦誘導弾」 (2012/04/11)
- ATD-X “心神” が3月末から組み立て中 (2012/04/11)
- 北朝鮮の『衛星打ち上げ』にBMD展開か (2012/03/18)
- スマートフォンにペンタゴンが危機感? (2012/03/12)
| ミリタリー・歴史 | 16:18 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
あたりめ(08/30)
名無しのGA研究会(08/20)
16000系(03/17)
名無しのGA研究会(12/09)
名無しのGA研究会(12/09)
名無しのGA研究会(08/30)
名無し(08/01)
いっくん(03/02)
バイパー(02/28)
CHAKE(02/12)