群馬大学GA研究会 なんでもにっき

群馬大学サークル「GA研究会」です。会合記録や イベントレポート、個々人の研究、突発企画なども書いていきます。お楽しみに!

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老兵は死なず、ただ消え去るのみ

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Presented by CHAKE...

こういう旅の手段もあって良いと思うんですけどねぇ・・・










日本海」は、JR東日本が運行する寝台特急列車です。

大阪~青森間を日本海側の路線を通って結ぶ事により、この名が付けられています。





この「日本海」が、来年春のJRグループのダイヤ改正を以て廃止される事となりました


この区間におけるメインの輸送の座を航空機に取って代わられ、近年では高速バスの普及等も相まって厳しい状況でした。
現在の平均的な乗車率は50%程度。

この利用客数の減少と、使用する客車の老巧化が廃止の主な原因のようです。










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これで日本に残る “ブルートレイン” は、「あけぼの」と「北斗星」のみとなります。

ただこの2つは未だ根強い乗車率を誇っているため、今すぐ存続がどうのという話ではないようです。





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カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」という寝台列車も存在しますが、こちらは両方とも臨時列車の扱い。
また、 “ブルートレイン” なのかと言われると物凄い疑問が出て来るので、ここでは除外します。















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最早恒例の編成図。

24系客車を使用する10両編成。 最後尾には電源 ・ 荷物車が連結されています(乗車不可)。
図を見れば判りますが、今のご時世には珍しく喫煙車が設定されています。










A寝台車の車内〉


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「A寝台」は、座席であればグリーン席」に相当する物

この「日本海」に連結されているのは開放型ですが、現在では個室型が主流です。
左が2段の内の上段、右が下段です。






B寝台車の車内〉


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一方「B寝台」は、所謂「普通車」として扱われる物

B寝台は昔は3段式の物すらありましたが、今は2段が普通。
左が上段で、右が下段です。

A寝台に比べると若干設備が劣るのがお分かり頂けるでしょうか?




















「北斗星」等の豪華な寝台列車は今でも変わらぬ人気ですが、
この「日本海」のような地味~な寝台列車は、近年どんどんその姿を消していっています。


その背景、原因にはどのような事があるのでしょうか?





新幹線や航空機等の高速交通網の整備

新幹線網の拡大 ・ 高速化や各地の空港の新設 ・ 改良等といった高速交通網の整備により、以前であれば夜行で移動する方が時間を有効に使えた区間でも、昼間の移動の方が効率的になってしまっています。

これは寝台列車にとっては致命的
存在する意味を否定されてしまっているようなものです。

またこの事により、それまで大口の利用者として寝台列車を支えていた修学旅行客が大幅に減少。
そもそも国内にすら行かない所も珍しくありませんしね。





高速道路網の整備と高速バス路線網の拡大

1980年代以降、全国への高速道路網の拡充と、高速長距離夜行路線バスの拡大が進められました。
これにより運賃の面でも寝台列車は優位を保てなくなった訳です。

また高速バスも、当初の「ただ安いだけ」から、若干の料金増と引替に快適性を向上させた物も登場。

料金が値上がったとは言っても、それでも寝台列車よりは格安な訳です。
これにより寝台列車は需要する層を完全に見失ってしまいます





機関車の使用と客車の新造への躊躇

この「日本海」が好例なんですが、機関車も客車も両方国鉄時代の製造
要は「お古」です。

実際投資するだけ無駄という状況が現実としてあり、各社とも新車の製造には至りません。

これによりスピードアップ等が図られる事も無く、また需要が減るという負のスパイラルに・・・





車内設備の陳腐化

国鉄で最後に製造された客車は1980年製
これを見ても明らかですが、車両の老朽化設備の陳腐化が極度に進行しています。

あの「北斗星」でさえ一部はヘタッてきた箇所が散見されるようになり、事の深刻さを伺わせます。

トイレや洗面台が未更新だったり、食堂車の消滅に始まる供食環境の悪化等々・・・
設備面でも上記の他交通機関に勝てなくなってしまっています。





硬直した運賃制度

運行経費としては昼行 ・ 夜行共に大差はありませんが、寝台列車が運賃を安価に設定出来ないのは、寝台として旅客に広いスペースを提供する事そのもので、座席車に比べ大幅な定員減となるため、その分を寝台料金として徴収し、補わなければならないという点にあります。

グリーン車やバスのプレミアムシートも同様の理由で運賃 ・ 料金が割高となるものの、
こちらは座席車と寝台車程には定員の差は発生せず、収益性は高い訳です。





鉄道会社側の事情

もっと具体的に言えば機関車の新造 ・ 維持費の問題

現在中心として運行されるのは電車等の動力分散方式の列車で、わずかな運転本数の寝台列車のために機関車を新造し、多くの人員を擁して維持していく事は、採算面を考慮すると現実的ではありません。

またその他にも、人件費 ・ ダイヤ面でも様々な問題を孕んでいます。





プライバシーの問題

開放式B寝台の場合、4人1区画となっていて、また向かいの寝台との距離も50㎝程度の通路しかありません。
1人で乗車する場合、見知らぬ人3人とカーテン1枚のみを隔てて事実上 “雑魚寝” をしている状態となるため、特に女性客に敬遠される傾向にあります。

また、荷物を置くスペースが通路にしか無いため、いったん就寝してしまうと、網棚と違い荷物を他の客が容易に覗き見る事が出来てしまうという点も利用率が低下する要因の一つと考えられています。










如何でしょう。

もうボッコボコですね。



ここまで言われると、もう寝台列車の消滅は既定路線のような気さえしてきます。















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―でも、と思うんです。

それらを差し引いても、「寝台列車でしか味わえない魅力」もあるんじゃないかと。




カシオペア」や「北斗星」だったら、

食堂車で優雅な気分に浸るも良し、個室で周囲を気にせずくつろぐも良し、移りゆく車窓に思いを馳せるも良し、奮発して豪勢な部屋を押さえてみるのも良し、です。



日本海」や「あけぼの」だったら、

そんな豪華な設備は望むべくもありませんが、 “時間” 自体を楽しめます。
普段の生活から解放されて、ゆったりと流れる時に身を任せる事が出来るでしょう。





その意味では、このような寝台列車の利用は “一人旅” が向いてるかなと思うんです。

複数人で乗車する事を否定する訳ではありませんが、四六時中誰かと一緒では段々嫌になりますw
それが男同士なら尚(ry








ガタゴト揺られ、知らない景色を見ながら弁当でも食べ、酒でも飲む。

良いじゃありませんか、そんなの。


決して高速バスや航空機、更には新幹線では味わえない旅情です。





JR九州が九州内の観光地を巡る寝台列車の運行を計画しているようですが、

今後、案外そのような動きが出て来るのかもしれないですね。
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| 鉄道 | 22:57 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

電車コアユーザーの自分としては、寝台列車旅は夢の一つである。

いいね、景色を見ながらまったりって。いいよね

| しろとら | 2011/11/20 19:23 | URL |

中学の修学旅行は寝台列車で移動だった
4人の中に一人だけ女の子がいて
狭い空間、修学旅行のわくわく、ガタゴトと揺れる感覚
自然と彼女との距離が近くなって
自然と行為に至った

・・・ていうエロ漫画なら持ってる

| 飛びイカ | 2011/11/20 22:42 | URL |

そして起こる、謎の殺人事件!
まで読んだ

| ざいたく | 2011/11/21 13:48 | URL |















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