群馬大学GA研究会 なんでもにっき

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【レビュー】大晦日だけどエロ漫画レビューしてみる(その1)【掘骨砕三】

どうも飛びイカです。


世間は大晦日で、あぅあぅしてる様です。


僕も羽入聞いてあぅあぅしてます。






今日は僕の大好きなエロ漫画家である


「掘骨砕三(ほりほねさいぞう)」先生の


ことを紹介したいと思います。


大晦日にエロ漫画レビューですが、気にしない






本当はクリスマスに更新予定だったのですが、


頑張って空気読みました。


去年のように年をまたがないように頑張ります。



一応18禁でお願いします。

























皆さんも長いオタク人生、


“自分を変えた”というマンガ・アニメ・作家さんが


いると思います。


僕の場合はそれが掘骨砕三先生でした。


この人の漫画を初めて読んだとき、


ガーンとハンマーで頭を叩かれた様な


衝撃に襲われました。


例えが古いですが、


本当にそんな感じだったのだから仕様がない。












この人はいくつもPNを持っており、


「掘骨砕三」の他に「ほりほねさいぞう」


「小瀬秋葉(おぜあきば)」「鉈川紘(なたかわこう)」


というPNで執筆しており、全て同一人物であると、


単行本のあとがきで明らかになっています。











基本的に描く人物ジャンルはロリ・ショタ、


人体改造が中心ですが、この人の一番の特徴として


人体改造や異種生物姦などの


異様な性描写を取り入れつつも、


悲壮的な終わり方が少なく、


重い話にならない所にあります。





全体的にポップな作風ですので、


同じく人体改造を多用する


「氏賀Y太(うじがわいた)」先生と


比べられることが多々あります。


また、サブカルに好まれる作家のため


「町田ひらく(まちだひらく)」先生などとも


一緒に取り上げられたりします。






掘4




↑単行本「下水街」のもくじページ


最初から飛ばしてます




とにかくこの人のスゴイ所は


“非日常を日常に変換する力”





普通は人体改造・異種生物姦などの


アブノーマルなジャンルを


描く物の場合、その異様な雰囲気に呑まれ、


漫画の世界観も異質なものとなることが多いのです。


そのため、僕たちの住む現実世界とは


遠くかけ離れた世界の様に読者は感じやすく、


漫画の中にリアリティーを感じにくくなってしまいます。










ところが、この人の描く漫画はそれがほとんどない。




登場人物全員が人間離れした身体を持ち、


人間離れした生活を送っている。


なのに、この人が描くキャラクターは


正しく人間であると感じずにはいられないのです。






それこそ、昨今の漫画などのキャラのように


「無理をしている」様子がない。


人間臭いキャラなのです。






そんな人間臭いキャラ達が、


僕らにとっての非日常を


当たり前のように過ごしていく、


そしてそれを読み進めていくにつれて、


自分の考えていた“日常”の定義が曖昧になり、


“日常”がグニャリと変わっていくような、


そんな感覚を味わってしまいます。


まるで非日常と日常の境目が急に虚ろになった


そんな感覚に襲われてしまうのです。







なので、僕はこの人の作品を読んだ後には、


何だか自分がドロドロとしてしまい、


自分という存在が良く分からなくなってしまうのです。







ちなみに、この記事は読みながら書いているので、


相当支離滅裂かもしれません。


自分では判断できません。











掘3





↑この芋虫の尾の部分にこだわりが感じられる






そして、こんなにも現実味を出せる一因として、


人間の本質をうまく劇中で


表現しているからではないかと思います。


僕もオタクなので、今まで様々な漫画を


読んできましたが、この人ほど人間の本質を


漫画の中に持ち込んだ人はいないんじゃないかと思います。






この人が持ち込んだものは、


良く耳にする「人間の本質は悪である」


とかそういう本質ではありません。




この人の描く人間の本質は「慣れる」ということ。


そして意外と「鈍感」だということなのです。




この人が描く本質は、非日常を日常としてしまうだけの


可能性を秘めた、人間の適応力の高さなのです。




この適応力の高さをうまく描くことで、


登場人物は非日常を日常へ変換し、


読者をも巻き込む形となっているのです。


故に、この人の漫画はリアリティーに


溢れているのです。






まあ、そもそも「適応力の高さ」という人間の本質を、


一般紙で再現しようとすると


非日常を日常として


いつも通りに過ごすことになります。


これは起承転結の起の部分が


起こらないことを意味しています。


そういう意味で、この本質を表現できるのは


エロ漫画だけなのかもしれないですね。





掘6




↑のキャラは元々普通の女の子でしたが、


得体の知れない生物にさらわれてしまい


その生物との性交を通じて自分の身体が


どんどんと変化していきます。


しかし、だんだんとこの異常な生活に


慣れていき、日常へと変わっていきます







もう一つのスゴイ所としては、


上記で触れた「異種生物姦」





この異種生物の出来も素晴しいのです。


掘骨砕三さんの描く異種生物は、


ありがちな触手ニュルニュルな生物ではなく、


顔は可愛らしい女の子でありながら、身体は蟲、



あるいわ獣のような形態をしているものが多数です。


これだけ聞くと地雷確定でしょうが、


持ち前の可愛らしい絵柄の影響で


グロテスクでありながらキュートでもある、


といった相反する魅力をかもし出しています。





掘




↑頭は人間。身体は蟲。


でも可愛く感じてしまう






堀2





↑毛深い訳ではありません








また、この人は人物や単体で登場する


「蟲」に相当のこだわりを持っています。









詳しくはコミックスの紹介の方で記載しますが、


普通の漫画家はせいぜい図鑑を見て


模写するぐらいでしょうけど


(中には模写すらしないで、


 虫の形態としておかしいものもあるが)



この人は虫の体の構造に沿って


蟲を描いてきます。



自分の頭の中で作り上げた蟲にも、


構造的におかしな点がないか考えるから


描かれる蟲は、見たことのないものなのに


とてもリアルに感じられるのです。




掘5




↑この蟲は現実世界には見ることが出来ませんが、


キチンと三対足の腹足の基本を満たしています








これは漫画家の基本の調査力が高いというよりも、


単にこの人が蟲とかの生物が好きで、


造詣が深いところから来るのでしょう。


本当に普通の人は知らないだろ、


といったことまで知っていて


そこら辺の知識を知っている人が読むと


感動まで覚えてきます。





というか、この人の守備範囲が


オレとすごく一致している。


だから余計にかもしれない。






取り合えず掘骨砕三さん自体の説明はこんな所です。


ずいぶん長くなってしまいました。


最近長文になる傾向があるみたいです。


これでも大分削りました。


削る前はイノセンスレビューの2倍・・・


どんだけぇ~






コミックスの紹介の方が長くなる予定なのに・・・







という訳で、今回はここまでで


続きは結構すぐ書く予定。




ま、予定は未定であって決定ではないですからね。


それでは


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COMMENT

OIOI大事な要素を一つ忘れているぜ
つウンコー

どうでもいいけどY太はギャグ漫画家だと思っている

| 風渦 | 2008/01/02 00:54 | URL | ≫ EDIT

さすが風渦さん!
重要な所を見逃さない!
そこにシビレ(ry
うんこは素で忘れてた。
「閉暗所愛好会」の紹介のときにでも触れますか・・・

| 飛びイカ | 2008/01/02 05:07 | URL |

私が書きたかった事がすごく上手く文章にされてる!
そうみんな自然なんですよね
日常でありみなが幸せそう
そこが好きなところ

| 名無しのGA研究会 | 2017/09/09 09:00 | URL |















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